第１０６回全国高校野球選手大会の第１２日（１９日）第２試合で１５年ぶり２度目出場の滋賀学園が７年ぶり１２度目出場の青森山田に０―１で零封負けを喫し、春夏通じて初のベスト４入りとはならなかった。
２年生右腕の土田が甲子園初先発。６回まで青森山田打線をわずか１安打無得点に封じ込めていたが、７回に先頭打者に内野安打を許したところで降板した。２番手で登板した脇本（３年）が二死三塁から左前適時打を浴びて先制点を奪われ、これが決勝打となってしまった。
滋賀学園打線は相手の４安打を上回る９安打を放ちながら、あと１本が出ず、最後まで得点を挙げられなかった。山口監督は「青森山田のエースの気迫の投球に押されたという感じ。パワーピッチャーに対して、打者陣がボールのちょっと下にバットが入ってしまってフライアウトが多かった」と唇をかんだ。
試合後、号泣した土田は「勝つことを目標にやってきたので、そこが達成できなかったのは悔しい。甲子園は自分の実力以上のものを発揮させてくれる最高の舞台。全試合投げきるような絶対的エースになってまた戻ってきたい」と誓った。
それでもベスト８を達成した指揮官は「毎日、今朝まで変わりなく淡々と一生懸命。浮かれることもおごることもなくやっていた。『高校野球、堪能したな』と。次のステージに行く子もおおいので、今日の悔しさを忘れずに頑張ってほしい」と選手をねぎらった。