女子プロレス「マリーゴールド」のユナイテッド・ナショナル（ＵＮ）王座を保持する青野未来（３３）が、王者の貫禄を示した。
初代王者として迎えたＶ１戦（１９日、東京・後楽園ホール）ではアクトレスガールズ時代からの後輩、天麗皇希と対戦。身長が１２センチ高い挑戦者に対し、ニークラッシャー、３９ロックから、カーフキックで機動力を封じにかかった。
だが、場外マット上でのパワースラムで逆転され、ここから覚醒した皇希の馬乗りエルボー、変型バタフライロックに苦しめられる。さらに旋回式ダイビングボディープレスで追い込まれた。
それでもレインメーカー式ラリアートで反撃すると、得意の蹴りで追撃。最後はバスソーキックから、スタイルズクラッシュで３カウントを奪った。
試合後は「皇希、ベルトはまだまだだな。でもあなたの成長をしっかり感じた。あなたはマリーゴールドの未来のエースになるんじゃないの？ みんなからの期待をしっかり背負って、また大きなステージでやりましょう」と挑戦者をたたえた。
７月１３日の両国大会で初代王座に就き、これで最初の関門を突破。「次は後藤智香か桜井麻衣、どちらかとやりたいと思っています。でも、挑戦してくれる人がいるんだったら、誰でもいつでもいいので」。故アントニオ猪木さんが巻いたことで知られる「ＵＮ」の文字が刻まれたベルトを持つ青野が、〝闘魂イズム〟で王座を守り続ける。