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【甲子園】京都国際 プロもスタンド観戦! 「俺たちの分まで…」4強入りへ導いたOBたちの執念

東スポWEB 2024年8月20日 6時5分

第106回全国高校野球選手権大会の第12日(19日)準々決勝第3試合に登場した京都国際が智弁学園(奈良)に4―0と3試合連続となる完封勝利。3年ぶり2度目の4強進出を果たした。相手はこれまで近畿大会や甲子園で敗北し続けてきた智弁学園。そんな〝宿敵〟についに悲願の勝利を挙げたが、その原動力の一つとして、京都国際OBでプロ野球選手となった先輩たちからのメッセージにあるという。

2年生左腕の西村が6安打完封の快投を披露。打線も11安打を放ち、これで4戦連続2桁安打と爆発した。投打の歯車をがっちりとかみ合わせた京都国際ナインだが、試合前からテンションはアゲアゲとなっていた。

広島・曽根海成内野手(29)、阪神・中川勇斗捕手(19)、DeNA・森下瑠大投手(19)ら数多くのプロ野球選手を輩出している京都国際だが、OBからは打倒・智弁学園を懇願する思いが続々と届いていた。試合前日の18日夜、小牧監督のLINEには「智弁学園を倒してください!」や「俺たちの代の分までお願いします!」などのメッセージが殺到。

ある選手は「試合前のミーティングで、小牧監督が『プロに行ったOBから、智弁学園を倒してほしいといったメッセージをたくさんもらった。必ずみんなで勝つぞ!』と紹介してくれた。『絶対に俺たちの代でリベンジする。先輩たちの分まで頑張るぞ!』と鼓舞され、みんなやる気に満ちあふれてました」と明かす。

さらにこの日は月曜でプロ野球の試合がない「休養日」。プロ入りしたOBたちは後輩たちをスタンドで見守った。中川、曽根の他にもオリックス・上野響平内野手(23)らも甲子園に駆けつけた。中でも、今年の育成ドラフト3位で広島に入団した杉原望来投手(18)は大声援をナインに送ったようで、別の選手は「杉原さんの声は一番聞こえました。ベンチからでもすぐに分かりましたよ(笑い)」と証言した。

2021年夏大会のベスト4を超えることを一つの目標にしてきた京都国際。当時の準決勝で敗戦を喫した相手が他ならぬ智弁学園とあって、指揮官は「必ず智弁学園に勝たなければいけない」と日々選手にハッパをかけてきた。まさにOBを含めたナインの〝打倒・智弁〟の執念が完封勝利につながったといういわけだ。

21日の準決勝の相手はセンバツ初戦で完敗を喫した青森山田。指揮官は「青森山田さんを倒すというのでやってきた。ある意味、育ててもらった。何とか春のリベンジを果たしたい」と誓っており、京都国際ナインは青森山田へのリベンジにも燃えている。

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