パリ五輪柔道女子５７キロ級で金メダルの出口クリスタ（２８＝カナダ）が、大会を終えて一時休養する考えを明かした。
日本生命所属の出口は２０日、都内で行われた所属先のパリ五輪報告会に参加。長野・塩尻市出身で、日本で生まれ育ったが、２０１７年にカナダ国籍を選択し、同国代表として五輪を目指してきた。東京五輪は出場を逃したものの、今大会は世界ランキング１位で臨み、見事に優勝を果たした。
「東京五輪を逃して３年、期間としては短いけど、自分としてはすごく長く感じた。たくさんのプレッシャーがあって選考（会）もすごく大変だったけど、パリへの切符を取れた。（五輪の）試合内容に満足はしてないけど、金メダルを取れたのは自分としていい集大成になった」と充実した表情を浮かべた。
４年後のロサンゼルス五輪で、連覇に期待がかかる。ただ、今後については「今のところ、次の目標は立っていない。今年は選考会で勝ち残るために、たくさんの試合に出て今は疲れている。いったん競技者として柔道から離れて、ひとまずお休みしたい。あと２か月ぐらい休みがほしいと思っている」と一定期間の休養を明言した。
その上で、「（自分の）好きなことをやって、もっと柔道を好きになって戻ってこられたら」と展望を語った。