女子プロレス「スターダム」の〝欲深き黒虎〟スターライト・キッドが、ワールド王座戦線に疑問を投げかけた。
極悪軍団「Ｈ．Ａ．Ｔ．Ｅ．（ヘイト）」のリーダーで同王者の刀羅ナツコの逆指名により、３１日の東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ大会では中野たむの挑戦が決定。しかも同日は現在開催中のシングルリーグ戦「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」の優勝決定戦が行われる。
この現状にキッドは「ちょっと待った！だよ。昨年はリーグ戦の最中に赤（ワールド王座）と白（ワンダー王座）をやって、それもどうなんだろうと思ったけど、５★ＳＴＡＲに出ていない人が挑戦していたので目をつむれた。今回は優勝決定戦の日に、しかもリーグ戦で敗退した人が挑戦するってどうなんだろうって。会場規模が大きいし、それなりのカードがないとっていうのはわかるけど…。４連敗してる人は違うよね」と首をかしげる。
今大会にレッドスターズＢブロックから出場している中野は、開幕３連敗で脱落が決まった段階で逆指名を受けた。しかも、その後も１敗を喫して４連敗中。優勝者がワールド王座に挑戦するのが慣例だったことから、敗退者の挑戦は異例だ。
キッドは「中野たむに関しては、何か思ってるとかはないんですよ。ナツコから声をかけられた身なので、チャンスをモノにしたいと思うので。問題はナツコにあるのかな。５★ＳＴＡＲの出場権を琉悪夏に譲渡したことや今回の発言で王座戦が組まれたりと、ワールドチャンピオン・ナツコ様の言うことは絶対なのかな？ これは会社に対する疑問」と指摘した。
一方、同日開催により優勝決定戦とワールド王座戦のメイン問題も浮上。「スターダム的にはワールド王座戦が一番かもしれない。でも、私は５★ＳＴＡＲがメインでしょって思う。そうしないと１か月弱やってきた意味がない」と考えるキッドは、自ら優勝決定戦の舞台に進み〝是正〟を訴える覚悟だ。
ブルースターズＡブロックのキッドは現在２位。「ナツコの意見が通るなら、優勝者の意見はどこまで通るかな。優勝したら両方（の挑戦）ってありなんですかね？」とワールド＆ワンダー両王座を視界に入れた黒虎が悲願の初制覇を果たす。