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世界1位シナー 禁止薬物で2度の陽性も処分なしにテニス界が騒然「2年停止すべき」

東スポWEB 2024年8月21日 11時42分

テニスの不正を監視する国際テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)は20日、男子世界ランキング1位ヤニク・シナー(イタリア)が3月の禁止薬物検査で2度の陽性反応を示したが、不正行為はなかったと発表した。

ITIAによると、BNPパリバオープンで行われた検査で筋肉量を増やすために使用するステロイドであるクロステボルが検出。8日後に採取されたサンプルでも検出されたという。本来なら判明した時点で出場停止になるものの、シナー側からの異議申し立てによりプレーすることが可能になっていた。

その後の調査で理学療法士のジャコモ・ナルディ氏が自分の手の傷に市販のスプレー薬を塗布。その手のままシナーに治療を施したことが原因だったとした上で、検出された量が10億分の1グラム未満に相当する微量だったことから、ITIAは違反は意図的なものではなかったと判断した。シナーは自身のX(旧ツイッター)に「今後もITIAのドーピング防止プログラムを順守できるよう全力を尽くします」と書き込んだ。

ただ、この件についてスペイン紙「マルカ」は「シナーの陽性反応を受けてテニス界が沸騰」とし、元世界13位のニック・キリオス(オーストラリア)はXに「偶然か計画的はともかく、バカげている」「禁止薬物であるステロイドの検査で2度陽性が出た。そうならば2年間の出場停止にすべきだ」と記した。元世界10位のリュカ・ブイユ(フランス)や元33位のガストン・エリアス(ポルトガル)も不満を示唆する書き込みをしていたという。

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