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小泉進次郎首相〝爆誕〟の可能性 父・純一郎氏と滝クリ投入で圧勝も

東スポWEB 2024年8月21日 11時42分

進次郎首相が誕生するのか――。自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)に小泉進次郎元環境相が20日、立候補する意向を周囲に伝えた。43歳の若さで、閣僚経験は1度だけ、党四役経験もないが、本人はヤル気満々だという。父の小泉純一郎元首相と妻の滝川クリステルの〝最強カード〟を投入すれば、他陣営を圧倒すること間違いないというが…。

小泉氏はこの日、同僚議員に「総裁選で頑張りたい」と電話して支援を要請したことが分かり、近く立候補を表明する運びとなった。総裁選には前日に小林鷹之前経済安保相が立候補を表明。ほかにも石破茂元幹事長、河野太郎デジタル相、林芳正官房長官が推薦人を確保したとみられ、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安保相、加藤勝信元官房長官、上川陽子外相、斎藤健経産相、野田聖子元少子化相、青山繁晴参院議員らの名前が挙がっている。

小泉氏は次期首相候補の世論調査で長年、石破氏に次いで期待が高いが、ネックとなっているのはそのキャリアだ。2009年に初当選してから、当選回数はまだ5回。党役職では党四役の幹事長や総務会長、政調会長、選対委員長は未経験。2019年から菅内閣で軽量級とされる環境相を2年務めただけで、実務や経験不足は否めないところだ。

元自民党関係者は「父親の純一郎元首相も『首相を狙うのは50歳から』と言って、これまでも総裁選に名前は挙がっても自重させていたが、今回は折れたといいます。さらに小林鷹之氏が出馬を表明したことも大きい。進次郎氏の方が年下だが、当選回数では1期上。純一郎氏自身も所属した清和会(安倍派)の若手が小林氏の支援に入って、今回だけでなく、先を見据えた首相レースでも先を越されかねない。相当な刺激になったと思いますよ」と指摘する。

勝算はあるのか。19日に堀江政経塾でホリエモンこと実業家の堀江貴文氏とNHK党の立花孝志党首は総裁選の行方を占った。各候補者とのインタビュー企画を進めている堀江氏は「進次郎氏はめちゃくちゃ慎重で、絶対勝つときは勝ちに行く戦略」と指摘した。

自身のユーチューブでも「自民党の顔としては百点満点。小泉純一郎さんが『自民党をぶっ壊す』と言って出てきて、滝川クリステルさんが横でほほえみながら、『ウチの夫は子育て協力してくれます』と言えば、子育て世代、おじさんたちの心もグッとつかんでしまう」と圧勝を予想した。

自民党議員と交流もある立花氏は、党所属議員は解散総選挙で自分が当選することしか考えていないとして、「やっぱりお父さんと滝クリはめちゃくちゃ強い(笑い)。滝クリは国民みんな知っているんですよ。それで引っ張ってもらいたい議員がたくさんいる」。総裁選で純一郎氏と滝川が両脇を固めれば、勝負は決すると見た。

一方で、世論調査の結果とは裏腹に党内での人気はそこまでないというのは党関係者だ。

「前回の石破氏のように地方票は取れるかもしれないが、長老や年配の議員らはそこまで進次郎氏に肩入れするとは思えない。軽いみこしがいいという意見はもっともだが、さすがに進次郎氏にはまだ雑巾がけが足りなさ過ぎるし、過去に週刊誌に取り上げられた女性問題も蒸し返される。前回、手を組んだ石破氏、河野氏らの動向も含めて、またどうなるかわかりませんよ」

告示日まで、一寸先は闇だと予想した。

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