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緒形直人と新納慎也 阪神・淡路大震災を回想「今でも苦しんでいる人が絶対にいるから」

東スポWEB 2024年8月21日 17時9分

俳優の緒形直人(56)、新納慎也(49)が21日、兵庫県内で行われたNHK大阪放送局制作の「2024年度後期 連続テレビ小説『おむすび』の神戸ロケ」の合間に取材会に出席した。

橋本環奈が演じるヒロイン・米田結は、幼少期に阪神・淡路大震災を経験し、福岡・糸島で青春時代をすごし、高校卒業後に家族で再び神戸に戻る。緒方と新納は、1995年の阪神・淡路大震災のシーンで登場する。

靴店店主・渡辺孝雄を演じた緒形は「震災の時から時が止まってしまった男を演じてまして、とにかく孤独なんですね。家の中でポツンとひとりで居て、誰とも話をしないといった感じ」と自身の役柄を説明し、屋外で行われた取材会に疲れた様子で「なんで、ロケに来ることがほとんどないので、ヘロヘロです」と言い笑いを誘った。

震災当時について緒方は「あの時、テレビの画面からかなりショックを受けて。日本防火協会(現日本防火・防災協会)が作った『マグニチュード・明日への架け橋』って映画があって、出たんですけど、その時に淡路島の方で撮影しました」と振り返った。今回のドラマについて「今でも苦しんでいる人が絶対にいるから。人の心の痛み、みたいなものを今回感じていただけたら」と語った。

神戸市職員・若林建夫役の新納は「僕は神戸出身なので、とても今回のドラマはうれしく、実家もそこら辺に見えてます。この後は実家に戻ります」と言い、「この作品は阪神・淡路大震災を描くということで僕もその時、実際に(震災に)遭ったので、古傷がヒリヒリするような、でも(復興した神戸を見てもらえて)誇らしい気持ちもある」と心境を語った。

最後に新納は「このドラマを見て、能登はじめ、まだ被災で苦しんでる方が『そうだ、神戸はこうやって立ち上がったんだ』と思って元気になっていただければ」とアピールした。

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