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DAZN フランスの違法視聴問題で会長候補が利用料減額を厳命「15~20ユーロだ」=現地報道

東スポWEB 2024年8月21日 18時24分

サッカーのフランスリーグで動画配信大手「DAZN」の利用料金が高額すぎることを理由に、約100万人とみられる〝違法視聴〟が発生した問題で、同リーグの次期会長選で最有力候補となっているシリル・リネット氏が利用料金を半額程度に減額を求める方針を打ち出した。

フランスではサッカーリーグの放映権をDAZNが獲得して今夏に配信を開始したが、制限なく視聴できるプランが月額39・99ユーロ(約6540円)など利用料金が高額すぎるとしてファンやサポーターが猛反発。ルアーブル―パリ・サンジェルマン(PSG)戦を筆頭に開幕節で違法視聴が続出し、その数は約100万人にまで達したとフランスメディアが一斉に報じている。

騒動が拡大する中で、リーグの会長選に立候補しているリネット氏がフランス紙「ル・モンド」のインタビューで、今後当選した際にはDAZNに利用料金の大幅減額を求める方針を明らかにした。

リネット氏は、月額の利用料金が視聴者にとって適正価格からは程遠いと強調した上で「全試合視聴ができて月額15ユーロ(約2430円)から20ユーロ(約3250円)の間だ」と現在の半額以下となる大幅減額を要求する強行姿勢を見せた。

その理由は、サッカー人気を取り巻く環境だ。

「フランスサッカーはイタリアやドイツに対して競争力を持たなければならないと考えてはいるが、同時にSpotify、Netflixなどのエンターテインメント業界に対しても競争力を持たなければなりません。サッカー業界は強力ではあるが、不変ではない」と主張。メディア業界で長年らつ腕を振るってきた経験から、エンタメを中心とした動画配信大手との価格競争も意識しなければ、サッカー人気が低迷すると警鐘を鳴らした。

フランスリーグの違法視聴問題は、世界各国のサッカー界に共通する問題だけに今後の動向から目が離せなくなってきた。

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