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ごみ屋敷芸人「六六三六」柴田賢佑が明かす 〝ごみ屋敷の住人〟になりやすい人

東スポWEB 2024年8月21日 18時34分

お笑いコンビ「六六三六」の柴田賢佑(38)が“ごみ屋敷芸人”という新たなカテゴリーを武器に飛躍を遂げそうだ。芸人と並行してごみ屋敷の片付けなどを請け負う会社で働く柴田は先日、自身初の書籍「ごみ屋敷ワンダーランド~清掃員が出会ったワケあり住人たち~」を出版し、大きな反響を呼んでいる。いったいどういう人がごみ屋敷の住人になりやすいのか?

柴田は2016年、妻の紹介でごみ屋敷清掃、生前・遺品整理や引っ越しを請け負う会社にアルバイトとして勤務することになった。それから約8年間で担当してきた珠玉のごみ屋敷たちとその住人とのエピソードをこの一冊に詰め込んだ。「読んでもらえれば損はさせないと思います」と自信を見せた。

近年、少子高齢化などの影響もあり、ごみ屋敷は社会問題化している。柴田いわく、きっかけ一つで誰でもその住人になり得るという。注意が必要なのは「多忙で性欲が強い独身のお酒好き」とのことだ。特に多忙とお酒は悪魔の組み合わせだ。「会社行って帰ってすぐお酒、となるとどんどんごみが積み上がっていく。そのうち汚くても忙しいから『寝られればいいや』となる」

ごみ屋敷とならないために、どのような対策を取ればいいのか。

「ごみ屋敷の住人には外とつながってない人が結構いる。例えば家に女の子が来るとなったら片付けるじゃないですか。そんなふうに『ちょっと家行こうか』とか『飲み行こうか』とか言ってくれる人がいたらガッと落ち込まないでいけるので。人とのつながりを維持することが大切だと思う」

「住人は“ごみ屋敷を作るような性格の人間”なのではなくて、“ごみ屋敷を作ってしまう状態の人”」と訴えるように、ごみ屋敷には孤独な生活環境や抱えるストレスが顕著に表れる。だからこそ、その根本をケアしなければならない。自分自身を卑下することなく「『私の“状態”が変わればいいんだ』とこの本を読んで気付いてくれたら。心も体も部屋も健康でキレイな状態になるきっかけの本にしてもらいたい」と願いを込めた。

柴田は今年、清掃を行う芸人ユニット「お片付けブラザーズ」を立ち上げた。片付けの手伝いやお笑いライブを行い、精力的に発信を行っている。強烈なエピソードを武器に目指すは「さんま御殿」(日本テレビ系)だ。

所属事務所の先輩「マシンガンズ」の滝沢秀一は“ごみ清掃員芸人”としての地位を確立している。「ごみ屋敷を生かしたアプローチをたくさん考えて、気付いたら滝沢さんの隣にいるみたいな。そうなれればいい」と尊敬する先輩の背中を追いかけ、羽ばたくと力を込めた。

☆しばた・けんすけ 1985年9月25日生まれ。北海道出身。2007年に相方・柳沢太郎とお笑いコンビ「六六三六」を結成した。特技はアイスホッケー。8月30日に芳林堂書店高田馬場店(東京都新宿区)で「ごみ屋敷ワンダーランド」の発売記念トーク&サイン本お渡し会を開催予定。

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