新日本プロレスの社長兼選手の棚橋弘至（４７）が２１日の巨人―広島戦（東京ドーム）のファーストピッチに登場した。
背番号「１００」のユニホームにそでを通した〝逸材〟は、グラウンドに入るとカメラに向けて笑みを浮かべながらお決まりのポーズを披露。観客の大歓声を受けてマウンドに上がると、力を込めてオーバースローから投じた白球はノーバウンドでミットへ吸い込まれた。
かつては高校球児でプロ野球選手も夢見た棚橋は、大役を終えると「今だったら何でも答えられます！」とご機嫌で会見場へ。「ブルペンで投げさせてもらったんですけど、今日は本当に肩の調子が良くて。現役の時よりいいんじゃないかと。ここにピークコンディションを持ってくることができたので良かったと思います」と手ごたえを明かすと「（高校時代は）甲子園予選は残念ながら２回戦で負けてしまったんですけど…紆余曲折を経てこうしてプロのマウンドに立つことができて感無量でした。だいぶ遠回りしましたけど（笑い）」とはにかんだ。
また、巨人ナインに向けてはこんな〝珍オファー〟も飛び出した。
「もしよければウエートトレーニングだったら一緒にできます。野球はあまりうまくなかったんですけど、筋肉はありますので。オフの期間に基本的な体幹や筋肉量をアップしたいという方はぜひ新日本プロレスの道場に来ていただけたらマンツーマンでやりますので」（棚橋）
東京ドームと後楽園ホールとお互いに「ご近所さん」であるレジェンドからの熱いリクエストに応える選手は出てくるか。