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【MLB】オズナ87年ぶり3冠王でも大谷翔平MVP優勢か 米で熱帯びる論争

東スポWEB 2024年8月21日 20時14分

87年ぶりの快挙が現実味を帯びてきた。ブレーブスのマルセル・オズナ外野手(33)が20日(日本時間21日)のフィリーズ戦で37号決勝ソロを放ち、チームを勝利に導いた。打率3割9厘と94打点はナショナル・リーグ堂々の1位。本塁打はトップの大谷翔平(ドジャース)に2本差に迫った。

ナ・リーグで「3冠王」誕生となれば、1937年のジョー・メドウィック(カージナルス)以来となる。まさに世紀の大偉業となるだけに、米国内でも「MVP」のゆくえが話題にのぼり始めた。敏腕記者のボブ・ナイチンゲール氏は自身の「X」(旧ツイッター)で「大谷翔平が『40(本塁打)―40(盗塁)』に近づいている一方で、3冠王の座に近づき、ナショナル・リーグのMVP論争の中心にいるのは誰でしょうか」とつぶやき、オズナの今季ここまでの主要打撃3部門の成績を羅列した。

MLB公式サイトなども大谷とオズナを比較。同サイトは近年の傾向として「WAR」の数値が重視されるとして、大谷がダントツの数値を叩き出しており、優位であるとした。「WAR」はセイバーメトリクスによって打撃、走塁、守備などを総合的に評価して選手の貢献度を示す指標だ。大谷もオズナも指名打者。すでに38盗塁をマークしている大谷が走塁面での貢献度で数値を押し上げ、オズナに大差をつけるのは必然。データサイト「ベースボール・リファレンス」によれば、大谷が「6・2」で、オズナが「4・2」(リーグ8位)と算定されている。

直近の傾向としてはすんなり大谷の2年連続3度目、史上2人目となる両リーグMVPで決着する可能性が高い。だが、オズナが3冠王を獲得すれば、87年ぶりの快挙。それだけに球界、ファンの間で「MVP論争」が熱を帯び始めるのもうなづける。

残り試合はドジャースが35試合、ブレーブスが37試合。「45(本塁打)―45(盗塁)」も視野に入る大谷翔平が現状では優勢とみられるが、果たして――。

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