落語家の桂塩鯛（６９）が２１日、大阪・サンケイホールブリーゼで行われた「桂ざこば お別れ会」に出席し、上方落語の重鎮・桂ざこばさん（享年７６）を悼んだ。
にこやかな笑顔をたたえるざこばさんの遺影と献花台が設置された舞台に〝桂ざこば一門〟の１１人と関口家の２人が立ち、一門の継承を誓った。
一門の代表としてあいさつを述べた塩鯛は「われわれも師匠を亡くしまして、悲しみに浸ってたんでございますけど、いつまでもこんなことをしている場合じゃございませんので、前を向いて行こうやないかということで…」と、はなし家らしい口調で切り出した。
「うちの師匠は、とりあえず一本気で、そしてウソが嫌いで落語が大好きで、優しくて、さびしがり。こんなにたくさん来ていただいて、喜んでいると思います」と、弔問客に感謝を述べた。
最後に「われわれ、師匠の意志を継ぎまして、前を向いて精進していこうと思います。関口家ともども、ざこば一門、今後ともご支援ごべんたつの程、なにとぞよろしくお願い致します。どうもありがとうございました」と、宣言と感謝を述べると、弔問客から大きな拍手が送られていた。