自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)の立候補へ意欲を示す議員の動きが活発になっている。
同総裁選には〝コバホーク〟こと小林鷹之前経済安保相が19日、真っ先に出馬表明。
石破茂元幹事長が選挙区の鳥取県で24日に出馬会見を予定。その後、都内で政策に関する会見を開く予定だという。
河野太郎デジタル相は26日、林芳正官房長官は27日にそれぞれ会見を開き、総裁選の立候補を正式に表明する方向で調整に入っている。
一方で、立候補に必要な推薦人20人の確保に向けて奔走しているのが上川陽子外相、加藤勝信元官房長官、高市早苗経済安保相らだ。
「上川氏は岸田首相と会談し総裁選出馬の意欲を示しました。加藤氏と野田聖子氏は、二階俊博元幹事長と党本部で会談した。小林氏は渡海紀三朗政調会長と会談しています」(自民党関係者)
推薦人確保にメドをつけながらも出馬表明のタイミングを模索しているのが小泉進次郎元環境相や茂木敏充幹事長。なぜそこまで慎重なのか。
「〝出る杭〟は打たれるんじゃないかと疑心暗鬼になっているからです。今回、派閥解消を受けて11人が意欲を示していますが、最終的に11人全員が立候補することは難しく、(他の候補者に)収れんされるでしょう。それを見越して、元派閥幹部が、意中の候補者がいる元所属議員に対して引きはがし工作を始めていると言われてます」(自民党関係者)
それこそ派閥解消の意味がないような気もするが、当事者たちは前例のない混戦に頭を悩ませているようだ。早期出馬で知名度向上か、あるいは水面下で支持固めるべきか…。〝正解〟はまだわからない。