ドジャースの大谷翔平投手（３０）も見たのか。１２日（日本時間１３日）から敵地ミルウォーキーで行われたブルワーズとの４連戦で、同僚のムーキー・ベッツ内野手（３１）はチーム宿舎に泊まらなかった。異例の単独行動の理由は番記者によると「幽霊」。にわかには信じがたい話だが、ドジャースが宿泊している「フィスターホテル」は数年前から幽霊騒動で話題になっているという。他のメジャーリーガーも体験したことはあるのか。真夏の怪談を追跡した――。
ベッツがミルウォーキーでチームホテルに宿泊せず、単独行動していることが報じられたのは１２日（同１３日）の敵地ブルワーズ戦後だった。その日は左手骨折から４６試合ぶりの復帰戦で「２番・右翼」で先発出場し、１１号２ランを含む４打数２安打３打点の活躍で、５―２の勝利に貢献した。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のマイク・ディジョバンナ記者が自身のＸ（旧ツイッター）に「ムーキー・ベッツは２年連続で、ミルウォーキーの幽霊が出るとウワサされるフィスターホテルにチームと一緒に滞在することを拒否した。彼はＡｉｒ ＢｎＢに滞在している。彼は幽霊が好きではない」と投稿したことで拡散したのだ。実は同ホテルは数年前から幽霊が話題になっている。果たして本当に出るのか。
ブレーブスのディラン・リー投手（３０）は「自分はフィスターホテルに宿泊したことがあるけど、特に不思議な経験はない」と断言しつつも、怪異自体は否定しなかった。
「『変な音を聞いた』とか『おかしなことがあった』って話には聞いた。『家具が動いた』『照明がついたり消えたりした』『シャワーが勝手に水が出たり』って」
エンゼルスのハンター・ストリックランド投手（３５）も幽霊騒動を知っていた。
「ミルウォーキーのフィスターホテルでしょ？ 確かに有名ではある。自分は一度も幽霊を見たことがないから、幽霊を信じるか信じないかも分からないけど、以前のチームメートの中には泊まるのを怖がっていたり、嫌で自分だけ他の滞在先にした選手もいる」
一方、ブレーブスのアーロン・バマー投手（３０）は幽霊の存在そのものに懐疑的だ。
「自分は滞在したことがないけど、みんなが話しているのはミルウォーキーのフィスターホテル。ルーキーボーイ時代、モンタナのホテルでも出るって話があったと思うけど、かなり前のことであまり覚えていない。自分は鈍感な方だからあまり信じていない」
さらに、ドジャースのジェーソン・ヘイワード外野手（３５）はウワサそのものを否定した。
「自分は全く経験したことがないから、話せることがないよ。フィスターホテルは造りが丸くなっているから、みんなの声が廊下に響いて聞こえるんだ。それだけだと思っているよ」
いったい、何がどうなっているのか…。マリナーズのジョシュア・ロハス内野手（３０）は「フィスターは滞在したことがあるけど、自分は何も怖い経験はしなかった。確かに古くて少し不気味だけど、お化けがいると思ったことはない」と言いながらも「照明がチカチカしたり、テレビのチャンネルが突然変わったり、変な音が聞こえるとかって話だね」と語った。
そんな中、エンゼルスのマッケンジー・モニアク外野手（２６）は大谷にも関係するこんな事実を明かした。
「２０２３年にエンゼルスがミルウォーキーに遠征に行った時は、スタジアムから２０分ほど離れた別のホテルに滞在した。おそらくゴーストのウワサがあるから避けたんじゃないかなと僕は思っている」
このところ、大谷がベンチで見せる“お化けポーズ”。まさか無関係だとは思うが…。