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【甲子園】関東第一・坂井遼が力尽き号泣 今大会初失点に「弱い自分が出てしまった」

東スポWEB 2024年8月23日 16時34分

第106回全国高校野球選手権大会は23日、決勝が行われ、関東第一(東東京)が京都国際に延長タイブレークの末、1―2で惜敗し、春夏通じ初めての優勝を逃した。

あと1歩が届かなかった。0―0で迎えた延長10回だ。7回から2番手で登板したプロ注目の151キロ右腕・坂井遼(3年)が先頭に左前打を許して無死満塁のピンチを招くと、押し出し四球を与え、ついに均衡が破れて先取点を献上。ここで坂井は無念の降板となり、さらに3番手・大後(3年)も右犠飛で痛恨の2点目を奪われた。

結局、打線は2点を追う10回に無死満塁のチャンスで遊ゴロの間に1点を奪ったが、後続が倒れて力尽きてゲームセットとなった。

今大会は準決勝までの4試合にすべて救援登板し、無失点を誇った坂井だったが、この日は自責点は0も、3回0/3を2安打2失点。

試合後、ベンチ前で号泣したエースは「力んでしまった。弱い自分が出てしまった。最高の仲間たちと野球ができて、最高の監督がいて、最高の場所で投げられた。最高の喜びで終わりたかったんですけど、悔しい思いがある。その涙だと思う」と理由を説明。しかし、「全力を出し切ったと思うので、自分は悔いはないです。疲れとかはない。ベストでした」と胸を張った。

甲子園について「何もかも人生が変わった3年間だった。言葉では表せられないぐらいすごい場所でした。楽しんで投げることはできた」と充実の表情で汗を拭った。

今後の進路を問われると「プロ志望届を出すか出さないかはもう少し監督さんと話そうかなと思います。プロ野球選手になれたとしたら活躍できるような選手になりたい」と慎重に話した。

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