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声優の井上和彦が芸歴50周年 共演の関智一も尊敬「やっぱりすごいですよ」

東スポWEB 2024年8月23日 21時14分

声優の井上和彦(70)と関智一(51)が23日、東京都中央区の博品館劇場で行われた「井上和彦50周年記念公演 Kazz’S『エニグマ変奏曲』」のゲネプロ後、囲み取材に応じた。

この舞台は、今年で芸歴50周年&70歳という節目の年を迎えた声優・井上和彦が、旧知の仲である関に声をかけて実現した。

ゲネプロ終えた井上は「稽古を続けてきて、やっと本番になるのかとほっとしています」と語ると「3日ほど前までずっと稽古は苦労してました(笑い) 昔はもうちょっとセリフが早く入った気もするけど、致し方無いね」と年齢による記憶力の変化を明かす。

一方の関は「井上さんの50周年記念公演だから、立ち稽古の時に(セリフを)覚えてなかったらやばいなって思って頑張ってみたけど、杞憂に終わりました。井上さん、まだ覚えてなかった(笑い)」とイジりつつ「やっぱりすごいですよ。子どものころに思っていた70歳の方と印象が違いますもん。井上さんは未だに自転車で何百キロ走ったり、仕事の前にヨットに行ったり。この舞台でも〝隠遁生活〟しているような役だけど、おじいちゃんになるの困ってましたよね。メイクさんに『若くなりすぎるからあんまりメイクしないでくれ』って。今後こういう風になりたいですね」と大先輩への憧れを語った。

そんな井上は、役者として50年間、最前線で活躍してきた秘訣を聞かれると「年とともに役も変わってくるんです。〝変わり時〟に役を振られると『今までやったことない役だ』って思うけど、それはディレクターさんが年齢が上の役にシフトしてくれているんだっていうのを自分で感じて、そこに追いつかなきゃって思っていた。若いころからその研究心を持っていましたね」と変化を恐れずに挑戦することの重要性を説いた。

また、ファンの存在も長年の活動の支えになっていたようで「とってもありがたい存在です。自分が演じたものをちゃんと受け止めて見ていてくださるので、頼りになるディレクターさんがいっぱいいる、みたいな感じですかね」とゆっくりと感謝の言葉をつむぐと、関も「お客様が我々が演じたものを見て『元気をもらいました!』って言ってくださることが多いけど、むしろ逆というか、こちらもその言葉に元気をもらっています。元気の源ですね」と笑顔を見せた。

公演は23日から25日まで、全5公演。

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