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〝増量男〟ドヘニー 当日体重は「JBCに聞いて」真吾氏はパワー警戒

東スポWEB 2024年8月24日 18時39分

ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ(9月3日、東京・有明アリーナ)で、4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)に挑戦するWBO同級2位TJ・ドヘニー(37=アイルランド)が24日、横浜市内の大橋ジムで公開練習を行った。視察した井上の父でトレーナーの真吾氏(53)は、ドヘニーの体の強さとパワーに改めて警戒心を示した。

米国での合宿を経て前日に来日したドヘニーは「準備万端だ。世界最高レベルの施設で練習ができた」と調整に手応え。井上に対しては「素晴らしいボクサー。口汚いことをいうつもりは全くない」と挑発はしなかった。

井上との戦いを「対策を立てるのは愚か。彼はオールラウンダーなので、どんな対策をしても、それが崩れて何もできなくなったら自分が困る。経験を生かして、信頼しているトレーナーとの練習が功を奏すると思う」とイメージ。過去には前日計量から12キロ以上増量して試合をしたこともあり、報道陣から今回の増量幅を問われたが、「JBC(日本ボクシングコミッション)に聞いてくれ。そういう体質なんだ」と笑い飛ばした。

この日はシャドー、ミット打ちなどを披露。大きく体をひねって放つ左右のフックなどに力強さを感じさせ、これを見た真吾氏は「全体的な動きはベテラン的で、しっかりしている。体のパワーもありそう」と評価。「スピードは感じなかったが、くっついた時は気を付けないといけない。一発一発が強そうなので」と以前から警戒するパワーを改めて感じていた。

展開については「ハンドスピードで対応できないと体を使って、足で追い詰めようとするのかな。スピードは尚弥の方があるので、そう来たらショートパンチ、例えばアッパーとかで突き放すとか、いろいろやることはある。向こうの土俵で足を止め合うのは怖い」と想定。ドヘニーは4敗しているがKO負けはないというタフネスでもある。だが真吾氏は「尚弥はタイミングがいいので、打たれ強くてもそのタイミングでもらえば効くと思う。尚弥は自然と出せる」とKO勝利を期待した。

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