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【酒飲みの新常識】納豆を使用したつまみと本格焼酎で血液サラサラW効果だ

東スポWEB 2024年8月25日 10時6分

紅麹に加え、昨今は納豆が悪者にされている気がしてならないこの頃。何でも納豆菌によって菌血症となり、発熱やふるえを起こした症例があるという。菌血症とは血液中に細菌がいる状態のこと。しかし最後まで読むと、症例はたったの5件。納豆にはデトックス効果もあるし、東京農工大学の研究では、「抽出液がコロナウイルスへの感染を阻害する」という結果も出ている。

日本の発酵食品文化の象徴ともいえる納豆。そりゃ食べ過ぎはカラダに支障をきたすかもしれないが、それは納豆に限ったことではない。毎日、納豆を食べる筆者としては、大いに納豆を推す。

さて、酒飲みに試して欲しいのが、納豆を使ったつまみと本格焼酎(乙類)の組み合わせだ。納豆に含まれるナットウキナーゼには、脳卒中や心筋梗塞のもととなる血栓を溶かす酵素を活性化する効果がある。同様の効果が本格焼酎にもあり、飲むだけでなく、香りを嗅ぐだけでも血液がサラサラになるという。つまり納豆と本格焼酎で、ダブルの血液サラサラ効果を得られるというワケだ。

また納豆には肝臓の原動力となるたんぱく質をはじめ、むくみを改善するカリウムも豊富。腸内の善玉菌も増やす働きがあるので、腸内環境を整え、免疫機能の向上が期待できる。

納豆は基本そのままでもつまみになるが、一工夫するなら納豆オムレツ、焼き油揚げの納豆がけ、冷ややっこの納豆オクラのせなどが簡単でおすすめだ。本格焼酎はいずれも血液サラサラ効果があるが、特に効能が大きいと言われているのが芋焼酎。暑い時期はソーダ割といきたいところだが、効果を増大させるなら香りが立つお湯割りがいい。お湯割りを作る際は、お湯、本格焼酎の順番で。香りが立ちやすくなるだけでなく、冷めにくくなる。

日本人のDNAに刻み込まれていると言っても過言ではない納豆。酒同様、適量を守って食べていればこれほどカラダにいい発酵食品はない。今宵はぜひ納豆と本格焼酎で晩酌を。

はいし・かおり 酒ジャーナリスト、エッセイスト。「酒と健康」をテーマに医師を取材。γ―GTPの数値(14IU/L)が自慢。酔うとウクレレを弾いて歌うクセがある。自著「名医が教える飲酒の科学」はシリーズ累計17万部を超える。好きなお酒は日本酒とスパークリングワイン。

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