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【スターダム】王者・刀羅ナツコが中野たむをKO…大荒れ調印式「お前、やれんの?」

東スポWEB 2024年8月25日 18時29分

女子プロレス「スターダム」のワールド王座戦(31日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)の調印式は大荒れの展開となった。

25日の山形大会前に公開調印式がリング上で行われ、同王座戦で激突する王者の刀羅ナツコと中野たむが出席。神妙な面持ちで中野は「本当に悪夢だったよ、この1か月、いや1年」と切り出すや「あんたにヒザをぶっ壊されて、8年伸ばし続けた髪も切り刻まれて、リーグ戦もここまで全敗。プライドも何もかもめちゃくちゃだよ。これで本当にベルトも取れなかったら、私はあんたに全てを奪われる。そのふてぶてしい顔を見るだけで吐き気がする」と胸の内を明かした。

昨年10月、当時のワールド王者だった中野は刀羅とのV3戦で左ヒザを負傷。長期欠場となり王座返上を余儀なくされた。さらにアーティスト王座を戴冠した今月4日の浜松大会後は刀羅に髪を切られ、開催中のリーグ戦「5★STAR GP」で開幕3連敗を喫し脱落が決まった段階で、刀羅から次の挑戦者として逆指名を受けた。

リーグ戦では他選手からも左ヒザを攻められ続け、ボロボロの状態だ。それでも「すべて理不尽も受けきって最後には勝つ。何だって仕掛けてくればいい。たむはあんたの戦い方をすべて受けきって勝つ。中野たむをなめんなよ!」と強気に言い放った。

挑戦者の言い分を静かに聞いていた刀羅は「あのさあ、かわいそうだかから今まで言ってなかったけど。テメーが昨年脚をやったのは、私が何したってわけじゃなくて、テメーがテメーの技をしっかりできなかっただけだろ」と指摘。とにかく、挑戦者に逆指名してからの中野の姿には思うところがあるようだ。

「今回の5★STAR、正直結果がどうとかどうでもいいよ。お前が私と戦うにふさわしいくらいかっこいいヤツか、それを見たかっただけ。なのに、みんなに左脚を攻められて。情けないよな。こんなんでいいのかな?」と疑問を呈す。

かねて刀羅は、赤いベルトを取ったら中野と戦いと考えていたという。だが王座戦が決まってからの中野は、望んでいた姿とは違ったからだ。王者は「私もたむの全部を受け入れるし、それでぶざまに散るのはお前だよ。5★STARで何もできない、私にマイクで言われても何もしてこないヤツが、今の私に勝てるわけじゃん。それとも今、イスで頭でもぶっ叩いてみる? お前、やれんの?」と問いただす。

意を決した中野がパイプイスを振りかざそうとすると、逆に刀羅が奪い返し脳天を打ち抜いた。さらにデスバレーボムでKOした刀羅は「たむ、こういうことだよ」と吐き捨て姿を消した。

頭を押さえながらリングに残された中野は「必ず、真っ赤な一番星に返り咲きます。たむを信じてください」。5★STAR優勝決定戦と同日開催されるワールド王座戦に不穏な空気が漂っている。

なお、中野はこの日のレッドスターズBブロック最終公式戦で星来芽依に敗北。6戦全敗で全日程を終えた。

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