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【DDT】青木真也KO―D戴冠で遠藤哲哉が立つ「中嶋勝彦にやり返すのはアンタじゃねえ!」

東スポWEB 2024年8月25日 22時19分

DDT25日の後楽園大会で〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が上野勇希(28)を破りKO―D無差別級王座の初戴冠に成功した。

7月の両国大会でMAOを下しV7に成功した上野から次期挑戦者に指名された青木はその場で受諾。DDTではEXTREME級やアイアンマン王座の戴冠はあるものの、団体最高峰のKO―D王座と縁のなかった青木は「彼の存在を潰しにいきますよ」と、闘志をみなぎらせていた。

両雄ガッチリ握手をかわしてから試合はスタート。序盤はグラウンドの攻防から互いに押さえ込みで3カウントを狙う展開となる。青木はネルソンやアオキロック(アキレス腱固め)でギブアップを狙ったが、これで場外に逃げた上野を追いかけたところで反撃を受ける。鉄柱に叩きつけられてからイスに投げつけられるなどして大ダメージを負った。さらに上野からは飛び付き式のスリーパーから三角絞めを狙われたが、青木は立ち上がってパイルドライバーの要領でマットに突き刺し脱出。さらに両手両ひざをついた上野に野獣式顔面蹴りまで放った。

さらに終盤には場外に逃げた上野にまさかのトペを敢行。リングに戻った上野にコーナー最上段からニードロップを放つと、卍固めで追い込む。この後に月面水爆の反撃を受けたが、最後は一瞬のスキで再び絡めとり、ヒジを落としながら変型グラウンド卍固めでギブアップを奪った。

マットを叩いて勝利を喜んだ青木は「上野。強かった。お前のことが好きです。愛してます。だから言います。負けた者は去れ」と声をしゃがれさせる。そして「今日からDDTの王者として上野勇希から引き継いだものを一生懸命守っていきます。このベルトを取ったからには当然、中嶋勝彦にはやり返すし、いつどこの挑戦権持っているヤツ、だれとでもチャンピオンとして戦う所存です」と改めて〝××スタイル〟こと中嶋勝彦の名をあげた。

するとそこに次期挑戦者として名乗りを上げるべく姿を見せたのが遠藤哲哉だ。22年6月の「サイバーファイトフェスティバル」で中嶋に負けている遠藤に青木は「よりによって、一番ぬるいヤツがきたな。お前が出るのか。中嶋にやられてからあがいたのかよ。お前だけ寝てるじゃねえか。お前が挑戦者? 申し訳ないけど、却下します。なんかしゃべってみろ、マントヒヒ」とこき下ろした。

これに遠藤からは「正直、アンタが勝つとは思わなかった。アンタの思惑通り、すげえギクシャクしてるよ。だからこそそのKO―Dをもう一度巻いて、DDTの頂点にたったなきゃいけねえ。中嶋勝彦にやり返すのはアンタじゃねえ。俺がそのベルトを巻いてだ!」との力強い言葉が…。これに青木は「青木真也としてお断ります。ただ、KO―D王者としてお前の挑戦、叩き潰してやる」と受諾。遠藤からは「中嶋勝彦の名を出したのはアナタしかいないんですよ。青木さん、あなたも試合に負けて人生変わったことありますよね。その時、手を差し伸べてくれた人がいますか? 俺にとってはそれがアンタなんだよ」と意外な言葉を送られた。

遠藤を見送った青木は観客席に視線を送ると「最後、王者として言わせてください。一言。ありがとう。それだけです」と叫び、大きな拍手を浴びた。

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