女子プロレス「マリーゴールド」が、来年の米「WWE」の祭典「レッスルマニア41」(4月19&20日、ネバダ州ラスベガス)に合わせ、初の米国遠征を計画していることがわかった。近日中のWWE移籍が確実視されるジュリア(30)は、25日の東京・新木場大会で惜別の26人掛けを完走。早くも来春の米国でジュリアと〝競演〟する可能性が浮上している。
ジュリアの日本ラストマッチを見届けたロッシー小川代表(67)は「いろんな人が来てくれ、それぞれの思いがあった。みんなにとっていい送り出しができたんじゃないですかね」と笑顔を見せた。
4月の新団体立ち上げから中心選手としてけん引したエースの離脱は、団体にとって大きな痛手になるのは確か。だが、小川代表は5月の旗揚げ戦(後楽園)でジュリアが右手首を骨折し、約2か月不在だったことが「これから起こることのシミュレーションになっていた」という。
「若い選手も増えて、その子たちが成長していくことがマリーゴールドの飛躍につながる。ここから誰が引っ張って次の世代につなげるか楽しみですね。ピンチはチャンスですよ」と前向きだ。
団体は旗揚げから2か月で初の両国国技館大会を開催。WWEのスーパースター、イヨ・スカイの招聘に成功し、大成功を収めた。次なる大きな目標は海外進出だ。
「ジュリアが向こうに行くことで、マリーゴールドの名前も広まると思います。来年4月はラスベガスで、もっとマリーゴールドの名前を広めるチャンスを自分たちでつくっていかないといけない。そのために今から準備を整えていかないといけないと考えています」と明かした。
世界最大のプロレスの祭典に合わせ各国の団体が集結する「レッスルマニアウイーク」で、団体初の米国大会を開催するという。小川代表が社長として2011年1月に旗揚げしたスターダムが、15年10月に初めてロサンゼルス大会を開催したことを考えれば異例の早さだ。
当時のスターダムはその後、台湾やメキシコ、欧州ツアーを敢行し世界に名前を知らしめた。「あの頃もじわじわと世界中にスターダムの名前が広まりましたし、イヨやカイリ(セイン)が世界を意識する機会になったんじゃないですかね」
ジュリアの米国進出を機に、マリゴが世界を視界に入れた。