Infoseek 楽天

【日本ハム】新庄マジック炸裂するか 指揮官〝最後の宿題〟はスティーブンソンの「蘇生」

東スポWEB 2024年8月26日 6時10分

パ2位の日本ハムは25日のソフトバンク戦(エスコン)に5―3で競り勝ち、首位対決3連戦を2勝1敗で勝ち越した。奮闘を続ける新庄剛志監督(52)には悩める新助っ人、アンドリュー・スティーブンソン外野手(30)の〝蘇生〟が期待されている。

俊足巧打がウリの助っ人は、開幕前こそ上位打線の一角を担うと目された。しかし、いざ始まると制球力がある日本の投手に苦しみ、打率1割台に低迷。4月中旬から約1か月間の二軍生活を経て再昇格したが、打撃の状態は一向に上がらなかった。9試合で再び二軍降格を告げられ、今月24日に一軍に呼ばれるまでおよそ3か月間もファームで苦悩を続けた。

二軍戦では51試合で打率3割2分7厘、3本塁打、26打点をマーク。格の違いを見せただけにナインや球団関係者も「何とか監督のもとで本格化してもらいたい」と新庄監督の手腕に望みをかけている。この時期に呼び寄せた背景には「本人の野球への姿勢」と「CSを見据えたチームの今後」とみる向きが強い。

スティーブンソンは来日当初から練習熱心で性格も真面目そのもの。春季キャンプはもとより、二軍落ちした後も若手たちとともにひたむきに汗を流していた。そんな姿を首脳陣も理解しているため親心に似たものがあるという。

また、チームとしてもスティーブンソンが調子を上げればCS進出にはずみがつくばかりか、外野陣の層がより厚みを増す。走力もたけているだけに、攻撃のバリエーションがいっそう増える可能性もある。そんな思惑があるからこそ「何とかしたい」のだろう。

新庄監督もそうした思いを把握しているからこそチャンスを与え始めている。スティーブンソンはこの日まで2試合連続で代打起用され、右飛と空振り三振…。今のところ快音を響かせられていないが、指揮官は前半戦に打撃で苦しんだレイエスと清宮を独特の「持ち上げ法」で覚醒させた〝実績〟がある。

夏休みが終わる今、新庄監督にとって「最後の宿題」ともいえるこの問題。新たな〝新庄マジック〟が注目される。

この記事の関連ニュース