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大谷翔平痛っ…左手首に死球モロ直撃!50―50へ不安 直後にベッツが怒りの勝ち越し2ラン

東スポWEB 2024年8月26日 10時44分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は25日(日本時間26日)の本拠地ロサンゼルスでのレイズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3打数無安打だった。3戦連発、8試合連続安打はならなかったが、同点の8回に左手首に死球を受けると球場は騒然。幸い、骨折などはなかったようだが、今後、シーズン終盤に向けてポストシーズン進出を目指す球団がドジャース打線の中心である大谷を徹底マークするのは確実だ。史上初の「50本塁打&50盗塁」、自身初のプレーオフ出場が期待される中、死球禍が心配される――。

本拠地ドジャー・スタジアムが大ブーイングに包まれたのは1―1の8回先頭だった。マウンドは3番手の左腕ラブレディーだ。初球の自打球で悶絶した直後、カウント2―1からの4球目、91・8マイル(約147・7キロ)のシンカーが左手首付近を直撃。「痛い!」と大声を上げると、バットを放り投げ、左手首付近を押さえて苦悶の表情を浮かべた。今季4個目の死球だ。

まさかの事態に球場は騒然となり、ラブレディーに大ブーイングが浴びせられた。しかし、トレーナーなどを呼んで治療することもなく、左手首を押さえてそのまま一塁へ。直後、ベッツが初球の内角高めのスライダーを痛烈なライナーで左中間席へ叩き込み、大谷は勝ち越しのホームを踏んだ。中継ではベンチでアイシングしている様子もなく、タブレットを見る姿を映し出しており、大事には至っていなそうだ。

しかし、ファン同様、ドジャースベンチにも緊張が走っていた。試合後の会見でロバーツ監督は大谷の状態を「大谷は大丈夫。スキャン(レントゲン)をしてネガティブ(陰性)の結果が出たと聞いた。左の前腕(手のひら側というか、内側?)に当たったようだ」と説明すると問題の瞬間をこう振り返った。

「かなり怖いこと。思わず息をのんだ。数か月前にムーキー(ベッツ)で経験したばかり。ショウヘイに対しボールが内側に飛んでいくのを見たからね。幸いにも彼の前腕だった。手には数多くの小さな骨がたくさんあって、万が一当たって全治4~6週間など、今の時期に経験するのは非常に怖いこと」

指揮官が死球禍を心配するのはもっともだ。死球で左手を骨折したベッツは6月17日から約2か月離脱。その間、チームは苦しんだ。6月でまだ良かったが、8、9月に大谷を欠くことになったら致命的だ。地区優勝争い、プレーオフにも影響が出るのは必至だ。

もっとも、今やMLBの顔となった大谷を狙って死球を当てる不届き者はいないだろう。しかも、史上初の「50―50」の偉業が視野に入っているシーズンだけに、大谷に死球を当てて、離脱させることになったら、将来的に“汚名”を背負うことになる。

しかし、ここから地区優勝争い、プレーオフ進出をかけたワイルドカード争いが激化する中、きれいごとでは済まないことも。相手球団はチームの中心である大谷を抑えるためにはなんでもやってくるだろう。当然、厳しい内角攻めも選択肢だ。“当ててはいけない”と意識することで、逆に手元が狂う…ということもあるかもしれない。さすがの大谷でもよけきれない可能性もある。

この日、大谷は肌色の湿布かテーピングをして球場を後にした。死球禍が偉業達成、初のプレーオフ出場を阻む最悪の事態を招かないことを祈るばかりだ。

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