F1のオランダ・グランプリ(GP)決勝が25日に行われ、RBの角田裕毅(24)はチームの戦略がかみあわず17位に惨敗したが、ある部門〝最速タイム〟をマークして存在感を見せた。
夏季休暇から再開初戦となるオランダGPで角田は11番手からスタートしたが、最初にソフトタイヤを装着した点やピットストップのタイミングなどで戦略が失敗。常に隊列の後方でスピードを封じられる展開となり、まさかの惨敗に終わった。
全くいいところがなかった角田はレース後にチームの公式サイトで「2回のストップで50:50の賭けになることはわかっていたが、ピットインしたラップが遅すぎてタイミングが悪かった。渋滞に巻き込まれ、常にダーティーエアー(乱れた気流)の後ろにいた。スタートからかなり遅れてレースを終えたので、かなりフラストレーションがたまった」と悔しさをあらわにした。
その一方で〝超速ぶり〟も披露した。
スポンサーのDHLがオランダGPにおけるピットストップ作業のタイムランキングを発表。RBと角田は2・18秒で1位に輝いた。2位のマクラーレンとオスカー・ピアストリが2・40秒で、それ以下は10位までが0・13秒差以内の大混戦だっただけに、RBと角田による作業の速さが際立つことになった。
DHLは「メカニックは完璧だった! 今年で2度目となるDHL最速ピットストップを達成した」と称えた。
ただ、これだけ素晴らしい記録を叩き出しただけに、なおさら惨敗が悔やまれる。この発表に対しては「ピット作業は素晴らしかっただけに、レースがこのようになってしまったのは非常に残念です」との声も寄せられた。
次戦以降の巻き返しに期待したいところだ。