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【AEW】ブライアンが死闘制してAEW世界王座初戴冠! スワーブをタップさせ自身の引退も阻止

東スポWEB 2024年8月26日 17時45分

米AEWのメガイベント「ALL IN」(25日=日本時間26日、英ロンドン・ウェンブリースタジアム)で、ブライアン・ダニエルソン(44)が王者スワーブ・ストリックランド(33)を破り、AEW世界王座を初戴冠した。

「負けたら引退」の十字架を背負って出陣。入場テーマにはヨーロッパの名曲「ファイナル・カウントダウン」を使用し、日本マット時代の〝アメリカン・ドラゴン〟に戻って登場した。観客席最前列にはWWE殿堂者で妻のブリー・ベラと2人の子供が見守る中、必勝を期してリングに上がった。

対するスワーブは元軍人で、驚異的な身体能力を誇る。一方で、したたかな戦術もあり、この日はレフェリーが不在となった隙に、マネジャーのプリンス・ナナがゴングをエプロンに置いた。王者はブライアンを担ぎ上げると、デスバレーボムでゴングに叩きつける。場外に転落したブライアンは額を割られて大流血。スワーブはブライアンを家族の前に引きずっていき、非情にも額を踏みつけた。

ブライアンは何とか反撃に出るが、ストリックランドが執ように額を狙ったこともあって血が止まらず、医療スタッフがチェックに入ったほどだった。王者は構わず、スワーブストンプからハウスコールを3連発。それでもブライアンは引き下がらない。観衆の「イエス! イエス!」の大チャントに押されて、雪崩式タイガースープレックスで叩きつけた。激しい大技の応酬となり、王者はハウスコールからJMLドライバーでブライアンを脳天からマットに突き刺した。

勝負あったか…に見ええたが、ブライアンはカウント2でキックアウト。驚いたスワーブはイエス!ポーズをしながら、フィニッシュの体勢に入った。ところがここでいきなり、王者と遺恨のある〝ハングマン〟アダム・ペイジが姿を現して場外で大暴れ。スワーブが集中力を乱すと、ブライアンは一気にブサイクニーだ。ここはカウント2で逃れられたが、手四つからの攻防を制してブサイクニーをもう一発。さらに後頭部からもヒザ蹴りをくらわせて、一気にラーベルロックで捕獲。粘るストリックランドの指を折ると、両腕のロックを切り替えて絞り上げ、堂々のタップを奪った。

元WWE世界王者が、死闘を制してAEW世界王座を奪取。持ち前のガッツあふれるファイトで、自身の引退も阻止してみせた。ベルトを手に感極まったブライアンは、妻ブリーと2人の子供をリングに呼び入れ家族で喜びを分かち合った。さらに仲間でこの日AEWトリオ王者となったクラウディオ・カスタニョーリ、ウィラー・ユウタ、PACもリングに上がって快挙を祝った。

2014年のWWE「レッスルマニア30」でランディ・オートン、バティスタを破ってWWE世界ヘビー級王座を獲得し、プロレス界を制してから10年後。44歳となった不屈の男は再び頂点に立った。

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