米ＡＥＷのメガイベント「ＡＬＬ ＩＮ」（２５日＝日本時間２６日、英ロンドン・ウェンブリースタジアム）に、レジェンドのスティングが電撃登場した。
１９８０年代後半から活躍したレジェンドは、グレート・ムタのライバルとしても名をはせた。ＷＷＥでは殿堂入りしているが、今年３月に行われたＡＥＷのＰＰＶイベントで、ダービー・アリンと組みＡＥＷ世界タッグ王座の防衛戦として、ヤングバックス（マシュー＆ニコラス・ジャクソン）と引退試合。壮絶な激闘を制し、「忘れられない夜になった」とリングに別れを告げていた。
〝サッカーの聖地〟で開催されたメガイベントでは、タッグパートナーだったアリンがヤングバックスと同じ「ジ・エリート」のジャック・ペリーが持つＴＮＴ王座に挑戦。「棺おけマッチ」で行われた王座戦は、画びょうやガラス片が飛び交うハチャメチャな展開となった。ペリーはアリンの両手と両脚を拘束すると、場外でテーブル葬。さらにアリンを遺体袋に入れてランニングニーをくらわし、そのまま棺おけに閉じ込めて勝利した。
アリンにとって棺おけマッチでは初めての敗北。ここでアリンとも遺恨の深いヤングバックスが現れ、アリンの入った棺おけにガソリンをぶちまけた。ペリーの手には何とライターが…。悪魔の所業でアリンを火葬に処そうというのか？
その時だ。場内が暗転してあの入場テーマが流れた。大歓声が上がる中で、スティングが代名詞の黒バット片手に参上だ。ペリーはスティングの背中にパイプイスを叩きつけたが、６５歳のレジェンドはびくともしない。恐れをなしたペリーが場外に逃げ出すと、スティングはマシューとニコラスの２人を両脇に抱えた。そのままダブルのスコーピオンデスドロップ（逆ＤＤＴ）で叩きつけ、ヤングバックスを蹴散らしてみせた。
さらに棺おけのフタを開けて、アリンを救出。黒バットを手にアリンとともに花道を下がり、圧巻の存在感を示した。引退しても〝スコーピオン伝説〟は終わらないのか。アリンとスティングの今後に注目が集まる。