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【F1】角田裕毅の才能を引き出した新代表の手腕「チーム一丸になって戦っている感じ」

東スポWEB 2024年8月27日 7時4分

【取材の裏側 現場ノート】F1のRBに所属する角田裕毅(24)の急成長が注目を集めている。今季前半戦で角田は上位陣とマシンに性能差があるにもかかわらず、たびたび入賞を果たして評価が上昇。夏季中断前には親チームのレッドブルで不振のセルジオ・ペレス(34)に代わって昇格候補に挙がるなど躍進が際立った。

F1参戦4年目。経験の積み重ねもあったが、今季大きく変わったのは新たな代表としてローラン・メキース氏(47)を迎えたことだ。エンジニア畑を歩んだ後に国際自動車連盟(FIA)や名門フェラーリで要職を歴任し、今季からRBを指揮。この新代表の存在が角田のブレークに果たした役割は大きい。

4月の日本グランプリ(GP)で帰国した際に、角田はメキース代表について言及。「今年から新しく就任されて、チームとして明るいチームになっている。(前代表の)フランツ(トスト)もすごく働いている方々をケアしていたけど、一つひとつのコメントを(スタッフなどから)メキースさんも一緒に取って、こういうふうにと(指導して)戦う姿は2人とも似ていると思った」と精力的に動くメキース代表のもとでチームの変化を指摘。「全員、毎セッションで一緒にいて、次のセッションをどうやって改善していくかとか、チーム一丸になって戦っている感じがある」とチームの一体感が増していると力説した。

今季の角田はかねて課題と指摘されていたスタッフとのコミュニケーション面が大幅に改善されたことが好成績につながっていると評されている。メキース代表ならではのチームづくりが、角田の才能を引き出したともいえるだろう。

メキース代表も「車の外で、彼はエンジニアとの関わり方など、成熟度において大きな進歩を遂げている」と太鼓判を押す。相性ぴったりなフランス出身の名将に導かれ、角田がさらなる成長を見せれば、昇格や強豪移籍も現実のものとなりそうだ。

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