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大谷翔平50―50 番記者からのリクエスト「波に乗ったらあるよ!」プレーオフ活躍も期待

東スポWEB 2024年8月27日 11時34分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は史上6人目の「40本塁打&40盗塁」を最速のチーム129試合目で達成し、史上初の「50―50」を狙えるペースだ。25日(日本時間26日)時点で41本塁打はリーグ単独トップで94打点もトップタイ。打率2割9分2厘はトップとは1分3厘差と逆転可能で3冠王の可能性も残っている。チームは残り31試合、果たして大谷はどこまで記録を伸ばすのか。移籍後から密着取材しているドジャース番記者に「今後、大谷に望むもの」を聞いた。

25日のレイズ戦の8回に左腕ラブレディーの91・8マイル(約147・7キロ)のシンカーが左手首付近を直撃し、大谷が「痛い!」と絶叫。苦悶の表情を浮かべたことで最悪の事態も想定されたが、試合後、ロバーツ監督は「大谷は大丈夫。検査の結果、異常はなかった」とホッとしていた。

現在、本塁打はシーズン51発、盗塁は49・8個ペースと史上初の「50―50」が現実味を帯びてきた。打率(3割4厘=23年)、本塁打(46=21年)、打点(100=21年)の自己最高更新が期待され、3冠王の可能性もあるモンスターシーズンだ。ドジャースの番記者は何を期待するか。

オレンジカウンティー・レジスター紙のベテラン、ビル・プランケット記者は「ドジャースは彼がシーズンのほとんどでそうだったようにダイナミックな攻撃性を続けてくれる必要がある。特にポストシーズンはね。だから、私もそんな彼が見たい。プレーオフの舞台で『あの男』が見たい」と大谷が初出場するであろうプレーオフでどんな活躍をするのか楽しみにしている。

「50―50」については「『45―45』はいけるね。31試合しか残っていないから『50―50』は間に合わないんじゃないかな」と厳しいとの見解だ。

米スポーツサイト、アスレチックのファビアン・アルダーヤ記者も「彼にとっては初めてプレーオフに行くチームでシーズン最後を迎えることになるから、彼がどんなふうにプレーを向上させていくかが興味深い。いろんなバージョンの大谷を見てきた中で、プレーオフをかけて戦う中でどんなバージョンが飛び出すのか」と10月の活躍に期待。

記録については「『45―45』のペース。それは誰も達成したことがない。『50―50』の可能性も生まれている。DHでMVPを取った選手がいないが、それを取れたらすごいと思う」と語った。

米スポーツ専門局ESPNのアルデン・ゴンザレス記者は「彼に期待しているのは、これまでと同じようなプレーをもっと見せてほしいということ。彼は投手としてのリハビリと、攻撃面でダイナミックなプレーを両立させるという素晴らしい仕事をしてきたと思う。マウンドに上がる日が近づいているし、投球も強度が上がっている」と投打二刀流の復活を待ち望んでいる。そして「今や『45―45』のペースだし、『50―50』のチャンスもある。それはすごいことだ」と加えた。

ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者は「6月とか7月とかに急激に熱くなって8月にクールダウンする彼をこれまで見てきたことでもある。メジャーでフルシーズン出場したのはまだ2回しかないから、この先ポストシーズンに向けてギアが上がっていくのかどうか、特に地区優勝を争っているチームとの対戦で彼の本領が発揮されるのか」とメジャーで初のヒリヒリした戦いでのプレーに注目。

期待する数字に「打率3割とOPS1・000」を挙げ、「そうすれば、おのずといろんな数字が上がる」と指摘。「50―50」だけではなく3冠王の目安になると見ている。

同じくロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者は「波に乗ったら『50―50』のチャンスもある」と期待を込めるとこう続けた。

「得点圏で打ち始めるようになることを期待している。ランナーがいる時の彼の打率(2割2分4厘、24日=同25日時点)は最大のミステリーの一つ。シーズン初めにあれほどの通訳の事件に対処しながらあれだけ打てたのに、走者が二塁にいるのは苦手、という事実が私にはどうしても理解できない」

大谷はドジャーブルーの1年目をどんな形で終えるのか。史上初の“景色”を見せてくれそうだ。

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