米人気歌手のマライア・キャリーが母パトリシアさんと姉のアリソンさんを先週末の同じ日に亡くしたことを公表した。死因や状況などについては明かされていない。
マライアは米「ピープル」誌を通じて「この週末に母を亡くし、心を痛めています。悲しいことに痛ましい出来事が続き、姉も同じ日に亡くなりました。先週、母が亡くなる前に一緒に過ごせたことに感謝しています」との声明を発表し、プライバシーへの配慮を求めた。死因や状況については触れていない。
母パトリシアさんは、名門ジュリアード音楽院で学んだオペラ歌手兼ボーカルコーチで、マライアが３歳の時に夫のアルフレッド・ロイ・キャリー氏と離婚している。マライアと母の関係は複雑なもので、２０２０年に出版した回顧録では「私の人生の多くの側面と同様、母との関係も矛盾と相反する現実に満ちていた。白黒で決められるものではなく、虹色の感情が渦巻いていた」とつづっていた。
一方、姉のアリソンさんとの関係もかなり複雑だったようで、回顧録では１２歳の時に薬物を盛られたり、売春の斡旋人に売られそうになったと暴露して、名誉毀損で訴えられている。回顧録では姉や兄モーガンさんについて「一切連絡を取らない方が、精神的、肉体的に安全だ」と言及。回顧録が原因で２人から訴訟を起こされるなど家族関係はかなり複雑だった。