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【卓球】早田ひな&張本美和のメダル獲得を支えたリザーブ・木原美悠の献身

東スポWEB 2024年8月28日 5時5分

メダル獲得の舞台裏とは――。日本卓球協会は27日、パリ五輪の報告会を都内で開催。女子団体で銀メダル、シングルスで銅メダルに輝いた早田ひな(24=日本生命)は「支えてくれた方々のために頑張り続けることができた」と涙ながらに振り返った。

早田はシングルス準々決勝で左腕を負傷。現在は「時間をかけて治していくしかない」と治療に専念している。まさかのケガに「このままメダルが取れなかったりとか、棄権してしまうんじゃないか」と不安に押しつぶされそうになったが、リザーブとして同行した木原美悠(20=木下グループ)が大きな支えとなったという。

マイナス思考になりかけた早田に対し、木原は「これできるんちゃう」「ええやん」と前向きな言葉で鼓舞するなど、常に笑顔で接し続けた。その狙いについて、木原は本紙に「周りに一人でも笑顔の人がいたら、元気な気持ちになるんじゃないかなと思って、笑顔は常に見せていた。無意識な時もあるけど、話していたら笑顔になることが多いので、自然とパワーをあげられているのかな」と打ち明けた。

初出場の張本美和(16=木下グループ)は、自身のふがいなさから大会中に涙を流すこともあった。そこで木原は「自分は話を聞くだけしかできない」と聞き役に徹しつつ、苦しい場面では「大丈夫、大丈夫」と励ました。そんな先輩の気配りには、張本も「木原選手と話すと、テンションが上がって楽しかった。それが一番ありがたかった。『緊張している』って一番言っていた(笑い)」と感謝の思いを口にした。

真夏の祭典が幕を閉じ、早くも4年後のロサンゼルス五輪に向けた新たな戦いがスタート。木原も「人生で1回は五輪に出てみたい」と意気込む中で、今度は各選手がライバルとしてお互いを高め合っていく。

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