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【巨人】山崎伊織〝苦投〟を強いられた燕相手に「意味ある1勝」 チーム内から称賛の声

東スポWEB 2024年8月28日 5時5分

セ2位の巨人が27日のヤクルト戦(神宮)で5―2と快勝し、3連勝。先発の山崎伊織投手(25)が5回2失点で今季9勝目を挙げた。

初回からモンテスの先制適時打などで一挙3点の援護をもらうと、右腕は粘り強い投球をマウンドで披露。5点リードの5回に2点を返されながらも、大崩れせず何とか踏ん張った。

試合後は「苦しかったですね。ここ数試合、粘れなかったので、もう1回気持ちを入れて、もう1回粘って頑張ろうと思ってました」と振り返った。

この日のスワローズ戦勝利は大きな意味を持つ。今季の山崎伊は試合前の時点でヤクルト相手に2試合を投げ、1勝0敗、防御率2・38。一見すると好成績を収めているように思われるが、被打率に関しては3割8厘とセ5球団で広島に次ぐ数値(平均2割3分9厘)となっていた。

昨季もヤクルト戦では4試合に先発し、1勝0敗、防御率3・60。無傷ながらも昨季の通算防御率2・72と比較すれば、いかに対ヤクルトで足を引っ張られていたかが数字上に表れている。そんな山崎伊に対しては、相手のヤクルト関係者からも「勝ててはいないが、ウチからしたら『チャンスピッチャー』とは言わないまでも相性がいい投手。打ち崩せる可能性はある」と評されていた。

だからこそ、ここまで〝苦投〟を強いられてきた燕相手に白星をつかんだ右腕には杉内コーチも「神宮のヤクルトは手ごわい。よく粘ってくれましたね」。チーム内からは「今季もまだ(ヤクルトと)対戦する可能性はある。来年以降のことも考えれば、ヤクルトを調子付かせないためにも今日の勝利の意味は大きい」などと称賛する声が方々で飛び交った。

この日の勝利でチームは今季貯金最多タイの12とし、首位・広島とゲーム差なしにまで肉薄。山崎伊の「意味ある1勝」をプラス材料に4年ぶりのリーグVへまい進できるか。

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