テニスの全米オープン女子シングルス１回戦（２７日＝日本時間２８日、ニューヨーク）で元世界ランキング１位（現８８位）の大坂なおみ（２６）は世界１０位のエレナ・オスタペンゴ（２７＝ラトビア）に６―３、６―２のストレートで快勝し、３年ぶりに２回戦に進んだ。
主催者推薦で出場の大坂は自慢のサーブを中心に主導権を握り、第１セットを奪うと第２セットも安定したプレーを披露。わずか１時間４分で圧勝した。大坂がトップ１０の選手に勝利するのは２０２０年１月以来、４年７か月ぶり。昨年７月に長女シャイちゃんを出産し、今年１月に復帰するも苦戦が続いていただけに、ベンチに戻ると涙を流した。
大坂は「コートに出るときは泣かないようにしていたんだけど…」とし「運動能力的にも肉体的にも、できるかどうかわからなかった。去年（優勝した）ココ（ガウフ＝米国）のプレーを見て、もう一度、このコートに立ちたいと強く思っていた。この雰囲気の中にいられることが私にとって、とても意味がある。ありがとう」と語った。さらに「昨晩、娘は就寝時間になっても寝たがらなかったので、かなり長い時間、抱っこしてなければならなかった」とも明かした。
３度目の大会制覇を目指す大坂は２回戦で世界５２位のカロリナ・ムホバ（チェコ）と対戦する。元世界１位は「集中力を保ち、良いプレーを心掛けて楽しむこと」と話していた。