女子プロレス「スターダム」のＩＷＧＰ女子王者・岩谷麻優（３１）が、ワンダー王者のなつぽい（２９）との王者対決を制し、２度目の「５★ＳＴＡＲ ＧＰ」制覇に大きく近づいた。
準々決勝（２８日、東京・新宿フェイス）でレッドスターズＢブロックを１位通過した岩谷と同Ａブロックを２位で通過したなつぽいが激突した。
試合が始まると両者がスピーディーな攻防を展開。岩谷が雪崩気ブレーンバスターで投げ飛ばすと、なつぽいも負けじとポイ捨てジャーマンを発射しどちらも譲らず。
だが５分過ぎ、なつぽいのフェアリアル・ギフトを剣山で迎撃すると、トラースキックからのジャーマンで流れを一気に奪った。さらにツームストンドライバーでなつぽいの動きを止めると、最後は二段階式ドラゴンスープレックスで３カウントを奪った。
試合後、意識をもうろうとさせながら、バックステージに現れた岩谷は「なつぽいからキッチリ３カウント取りました…けど意識飛んだね。きつい試合だったんだろうね。今は頭が真っ白」と遠くを見つめた。
準決勝（３１日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ）進出が決定。「次の試合もやってやります。２度目の優勝を果たしたい。そしてＩＷＧＰのベルトを日本一のベルトにする。だからこんなところで止まっていられない」と肩にかけたベルトを大事そうに抱きしめ控室へ消えていった。