元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が２８日、関西テレビ「旬感ＬＩＶＥ とれたてっ！」に出演し、自民党総裁選（９月１２日告示、２７日投開票）について言及した。
今回の総裁選の位置づけについて橋下氏は「日本の社会が変わる可能性というか、方向性が決まります」と指摘。ただ、自民党の裏金問題については期待薄のようで「国民が一番関心があるんですけど、残念ながら誰がやっても変わりません。自民党の仲間の議員に配慮して、今以上に変わることはない」と言い切った。
国会議員に人気がないとされる石破茂元幹事長について「国会議員って世界が変なんですよ。僕がもし、あそこ（国会）に行っても、友達だれもできません。この世界って飲み会の席で、いかにだらだらとしょうもない話ができるかが重視されるんで。僕も（石破氏と）同じ感じです。よく分かります」と共感していた。
４０代で出馬する小林鷹之前経済安保相と小泉進次郎元環境相の評価についてはこうだ。
「小林鷹之さん、４９歳で若い。僕、世代交代派なんですけど、（小林氏は）考え方が僕から言わせるとかなり保守的です」
一方、進次郎氏については「残念なところは、政治の生討論番組にあんまり出演されないんですよ。だから自分の主張、演説はうまくされるんだけど、僕らみたいな嫌なことを言う人にどう対応するかって、見たことないので不安に感じる」と懸念を口にした。
もっとも「経験不足とかはあんまり言わない方がいいのかな。僕が大阪府知事になった時、３８歳。（その前は、テレビに出演する）超いい加減な弁護士だったでしょ。（知事になってから、様々な人に助けられ）一応、頑張りました」と振り返った。
最後に「小泉さんにとってものすごい武器なのは菅（義偉）さんが全面支持なところ。菅さんは、官僚組織を動かすことに本当に長けてます。小泉さん１人でやるのはムリだけど、チームでやれば問題ないと思う」と私見を語った。