弁護士の紀藤正樹氏(63)が29日、「X」(旧ツイッター)を更新。総裁選立候補を表明した河野太郎デジタル相の“ブロック問題”に言及した。
Xで誹謗中傷投稿以外はもちろん、批判的な意見とも思われる投稿に対しブロックすることで“ブロック太郎”の異名を持つ河野氏は、26日に「BSフジLIVEプライムニュース」に出演。その中でブロックと誹謗中傷についての考えを語った。
番組内では40代男性からのメールとして「自分に都合の悪い意見までブロックしているように見える。このような方が総裁になっても国民の意見を聞かない総理になるのでは」との意見が紹介された。
すると河野氏は「誹謗中傷はブロックするが、時々そうでないものを間違えてブロックしてしまい、解除することはある」などと説明。
これに対しMCの竹俣紅アナは「政治家の場合、誹謗中傷という言葉の中に正当な批判や反対意見なども含んでしまうことで、誹謗中傷という言葉を盾に権力を振りかざしてしまう恐れがあるのでは」と意見すると、河野氏は「政治家だからいい、芸能人だからいい、とやっていたからここまで誹謗中傷が広がった。あらゆる誹謗中傷がダメというのが大前提」「誹謗中傷をいかに防ぐかが、今SNSにおいて大事なこと」と持論を展開した。
この動画はXでも話題になっているが、紀藤氏は「河野氏には、ブロックから進んで具体的な誹謗中傷対策法制を具体的に語ってほしかった。アナウンサーにもそこまで突っ込んでほしかった」と河野氏の発言に物足りなさを感じたことを明かした。
その上で「ブロックは誹謗中傷対策に一部有用ですが他方自力救済型です。当然に恣意的行使が問題になるからこそ国民が権力者/政治家のブロックに疑問を感じているのですから」とつづっている。