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“学生お笑い”で活躍する女性コンビ・暁天 卒業後はともに同じ業界に就職もお笑いはやめない!

東スポWEB 2024年8月29日 16時5分

“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、最近話題の“学生お笑い”で活躍する女性コンビで、卒業後はともに就職が決まっているという、最近のお笑い界ならではの活動を見せる2人を紹介する――。

【プロフィル】
コンビ名‥暁天
結成‥2021年7月4日
写真左‥高瀬彩音
生年月日‥2002年10月16日
大学‥お茶の水女子大
写真右‥佐藤明音
生年月日‥2002年5月22日
大学‥東洋大

2人とも大学4年で、お笑いサークルに入り賞レースもバンバン出場する一方、ちゃんと就職活動もしていたそうです。話を聞いてみました。

――コンビ結成のきっかけは
高瀬「2人とも高校生の頃にハイスクールマンザイに出場してて、住んでいる地域は違いましたが、当時からSNSでつながっていました。お互いずっと組みたいと思っていて、大学進学で上京すると自然と同じお笑いサークルに入りコンビを組みました。学生芸人はお試しでたくさんコンビを組むので、結成したことより4年まで続けてきたことに意味があるかなと思います。お互い他のコンビはもう解散してしまいましたが、ここはキャラクターの相性がよく4年生まで続いています」

――どこのお笑いサークル?
高瀬「インカレの早稲田大学お笑い工房LUDOです。東洋の落研にも入っています」

――コンビ名の由来は
高瀬「あまりこだわりがなかったので、同期にかっこいい言葉をたくさん出してもらって、その中から決めました。個人名で『徴税』『納税』という名前を使っていることもありますが、これも適当。M―1グランプリにエントリーする際、ネットに本名が残るのが怖くて適当に対になる言葉にしました。普段は本名でやっています」

――相方を手短に紹介してください
高瀬「めちゃくちゃ人間。肝が据わっている。図形で言うと等脚台形」
佐藤「めちゃくちゃ鍋。鍋で言うと土鍋」

――学生お笑い界で面白いと思う人は?
高瀬「ピンのお笑いが好きで、『町田』や『ギュインギュイン』など、挙げたらキリがありません。漫才だとIOK(一橋大学)の『カンタービレ』と『御膳会議』が今一番面白いです」
佐藤「LUDOの後輩の『コドモレッド』が好きです。あとはしゃべくり漫才師が好きで、『アカデミー賞』と『レッドホット』が面白いです!」

――卒業後は就職するそうですが、どんな仕事か答えられる範囲で教えてください
高瀬「テレビ局に就職します。部署は入社後に決まりますが、バラエティーの制作志望です。面白いものをたくさん作っていきたい」
佐藤「街ブラの番組をいっぱい作っている制作会社に就職します。これからも面白い街をたくさん歩いていきたいです」

――プロの芸人をどう思いますか
高瀬「ネタもキャラクターも幅が広く、いつも刺激をいただいてます。周りにいない芸風の方を見て視野が広がり、知らず知らず影響を受けている部分もありそうです。特に、ネタでも平場でもお客さんを味方につけるパフォーマンスがすごく、勉強させていただいています。同年代のプロの方の中には大学お笑いをあまり良く思っていない方々もいらっしゃると思いますが、お互いに交流して切磋琢磨していきたいと思っています」
佐藤「私も最初はプロを目指していたが、大学お笑いでもまれるうちに一生やる精神力や自信がないと感じて就職することにしました。お笑いで一生生きていくという覚悟に対して、本当に尊敬しています!」

――将来の目標は
高瀬「お笑いをやめてもずっと面白いことを考え続けて最強のおばさんになりたい。お互いおばさんになって、いろいろ経験してもっとニンが出てから、また漫才ができたら楽しそうだなと思います。仕事の上では、お笑いファンの脳をビリビリと刺激するような番組企画を生み出したいです。あとはアマチュアも出場できる50歳以上の賞レースを作りたい! おばさんが一番面白い」
佐藤「お笑いをずっとやってきましたが、これからはチェス、釣り、サックスなど、できたらかっこいいと思うものにどんどん手を出して、挫折したり意外と続いたりして、何でもやったことあるおばさんになりたい。おばさんになってからまた漫才をしたいのは、私も強く願っています!」

2人とも就職してお笑いをやめるわけではなく、また活動する意思がある。こんな若い人が出てくるのが現在のお笑い界なのかもしれません。

☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。

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