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ハリウッドスター勢ぞろいのベネチア国際映画祭 取材陣が抗議声明を発表した理由

東スポWEB 2024年8月30日 15時34分

28日に開幕したベネチア国際映画祭は、そうそうたるハリウッドスターが勢ぞろいし、大盛り上がりだが、一方で取材陣は今年の同映画祭を「大惨事」と呼び、主催者側を猛批判している。一体何が起きているのか―。

米誌「ハリウッド・リポーター」は、「今年のベネチア国際映画祭にはブラッド・ピットやジョージ・クルーニー、アンジェリーナ・ジョリー、ニコール・キッドマン、ケイト・ブランシェット、ジェナ・オルテガ、ダニエル・クレイグ、ホアキン・フェニックスからレディー・ガガまで、近年にはないほど大物スターが集結している」と伝えた。

ところが、主催者側は取材陣に対し、スターたちに直接アプローチしてインタビューすることを一切禁止し、代わりに映画祭の公式記者会見を用意しているという。

そんなルールに参加者サイドも困惑しているという。例えばティム・バートン監督と「ビートルジュース2」の俳優陣は28日、ベネチアでの世界初公開でレッドカーペットを歩いたが、初上映後に各メディアが持ち回りで行う恒例の監督やキャストとの個別インタビューは29日、ロンドンで実施した。

同誌によると、国際映画祭を取材するジャーナリストの多くはフリーランスで、会場では出席している監督や俳優への独占インタビューを各自取り付け、それを新聞や雑誌、テレビ・ラジオなどに売り込む。だが、今回のベネチアでは主催者側がそういった取材行為を禁止しているため、取材陣から批判を集めているというのだ。

イタリア人のあるフリージャーナリストは、「これは大惨事だ。私たちは大物とのインタビューで生計を立てているのに…」と不満をあらわにし、ベネチアを取材する約50人のフリージャーナリストたちは29日、連名で主催者側に対して抗議声明を発表した。

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