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【阪神】岡田監督 中継ぎ陣は「3連投くらいはいくで」…甲子園メインの好日程で〝勝負手〟解禁

東スポWEB 2024年8月31日 5時9分

鬼が出るか蛇が出るか。阪神は30日に予定されていた巨人戦(甲子園)が台風接近の影響のため中止。前日29日のDeNA戦(横浜)に続き、期せずして〝2連休〟をゲットした岡田彰布監督(66)は先発ローテの再編も含め、低調なチームの立て直しに着手することとなった。今季24試合を残し、首位・阿部巨人と5ゲーム差。厳しい状況を回天させるため、虎指揮官の用兵もいっそう激烈さを増していくことになりそうだ。

熱帯低気圧に姿を変えながらノロノロと日本列島を東上する災厄は、全国のプロスポーツにも甚大な影響を与えた。この日は阪神―巨人戦を含むセの3試合が全て中止。当然、この台風を〝神風〟と転じたい思惑はあるが「そらオマエ、この時間を上手に使ったかどうかは、明日からの結果次第やで。分からへんやんか。そんなん」と岡田監督は冷静に振り返った。

長いロードを終え、甲子園に帰還した最初のカードの相手は、よりによって首位に立つ不倶戴天の天敵・巨人。31日の相手は若きエースの戸郷だ。3戦目となる9月1日は菅野と〝ラスボス級〟右腕2枚と対峙することになるが、いずれにせよ今カードは2戦必勝が優勝戦線に生き残るための絶対条件だ。

指揮官もこれまで長く自身に課してきた〝禁忌〟を解く。原則として中継ぎ投手の3連投を避けてきたが「(今後は)3連投くらいはいくで。これまでやってこなかったけどな」と語る。特に頼みとするのは左右の若きリリーフエース、桐敷と石井の2枚。「(登板)間隔を空けすぎてもアカンからな」とフル回転を厳命した。

この日は22日に一軍復帰登板を果たしたばかりの青柳の登録を抹消。空いた枠を使い、救援左腕として及川を一軍に昇格させる。変則的な日程が続く9月は先発陣の中5日登板などもあり得るだろう。とはいえ、これまで通りの戦い方では上位との差は詰められない。

チームはここからの直近15試合のうち12試合を本拠地・甲子園で戦うことになる。今季28勝17敗2分けと分の良いホームで着実に白星を積み重ね、歓喜の美酒へ希望をつなぎとめたいところだ。

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