陸上の女子８００メートルで日本記録保持者の久保凛（東大阪大敬愛高２年）が、世界の舞台で堂々たるパフォーマンスを披露した。
３０日（日本時間３１日）にペルー・リマで行われたＵ２０世界選手権女子８００メートル決勝では、終盤にメダル争いから脱落するも、２分３秒３１で６位入賞。予選、準決勝を全体トップで通過し、異国の地で自身の力を発揮した。
サッカー日本代表ＭＦ久保建英（レアル・ソシエダード）の〝いとこ〟としても注目を集めるが、高校生にして実力は日本トップクラス。かねて「久保建英のいとこという肩書きは失礼」との声が上がっていた中で、６月の日本選手権で初出場優勝を果たすと、７月の記録会で１分５９秒９３の日本記録を樹立。日本記録を１９年ぶりに更新し、日本女子で初めて１分台のタイムをたたき出した。
久保が憧れの存在と口にする日本女子中長距離界のエース・田中希実（ニューバランス）は、日本選手権時に「落ち着いたレース運びというか、他の選手に左右されずに自分のレースをしているのかなと感じた」と高評価を下していた。ファンからも「もっと話題になってほしい」「国内ではああいうポジション争いはやらないだろうし伸びしろですね」との声が上がっており、さらなる活躍への期待が高まるばかりだ。