28日に開幕したパリパラリンピックを巡り、報奨金の観点からパリ五輪との格差を指摘する声が上がっている。
パリ五輪・パリパラリンピックの開催地であるフランス紙「レキップ」は「パリパラリンピックでメダルを獲得したフランス人のパラアスリートの報奨金は、パリ五輪のフランス人メダリストと報奨金は同じである。他の国々でも平等化が広がりつつあるが、まだ平等にはほど遠い。国際パラリンピック委員会は公式な報奨金を規定していないが、各国は独自の金額を設定し、メダリストに特典を提供する場合としない場合がある」と疑問を投げかけた。
その一方で〝格差〟の是正も進んでいるという。同紙は「他のいくつかの国でも今大会になってようやく平等が当たり前になってきた。ベルギー、カナダ、スペインなどの国は史上初めて、メダルを獲得した五輪選手と同額の報奨金をパラアスリートに授与することになる。それらの平等は報奨金を支払わない国にも当てはまる。例えば五輪選手の場合と同様に、英国のパラアスリートはメダル獲得の際に金銭的な報酬を受け取らない」と説明した。
日本も五輪・パラリンピックのメダリストには報奨金を支給する。五輪メダリストには日本オリンピック委員会が金メダリストに500万円、銀メダリストに300万円、銅メダリストに200万を支給。パラリンピックメダリストには日本障がい者スポーツ協会から金メダリストに300万円、銀メダリストに200万円、銅メダリストに100万円が支給される。