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【阪神】佐藤輝明〝悪球打ち〟の逆転11号3ラン!「いい投手から打てたことがうれしい」

東スポWEB 2024年8月31日 22時24分

阪神・佐藤輝明内野手が31日の巨人戦(甲子園)の6回に逆転の決勝11号3ランをマーク。約1か月ぶりに帰還した本拠地での一戦で起死回生の一撃を放ち、チームを4―2の勝利へ導いた。

巨人先発の戸郷に封じられたまま、0―2と2点のビハインドを背負った6回。二死から森下の中前打と大山の四球で一、二塁のチャンスをつくると打席に入ったのは虎の背番号8。ここまでの2打席は空振り三振、見逃し三振と、戸郷にいいようにやられたままだった。

だがカウント1―1からの、見逃せばボールとでも判定されそうな外角低めへの150キロ直球を捉えると、怪力で夜空に舞い上がった白球はバックスクリーン左の外野席へ着弾。劣勢を打ち崩す美しい放物線に、甲子園の虎党たちは狂喜乱舞した。

試合後、球場裏へ引き揚げた背番号8は殊勲の逆転弾を「いい投手から打てたことがうれしい。チャンスだったので『軽く捉えて1点返せればいい』という気持ちで打席に臨んでいた」と冷静に振り返る。この一戦に敗れれば、試合前時点で首位に立っていた巨人とのゲーム差は「6」と絶望的なまでに開いてしまうところだった。「本当に大きい勝利。みんなでつないでいい点の取り方ができたので、今後も乗っていけると思う」と静かにうなずいた。

一撃で球場のムードを一変させることができる圧倒的な華と、存在感はこの日も健在。甲子園のタメ息も熱狂も独り占めにする千両役者が、8月最後の一戦で最高の仕事をしてくれた。

この日首位の座に返り咲いた広島とのゲーム差は4・5。依然厳しい状況に変わりはないが、超満員の虎党たちはこの夜、奇跡を起こすだけのポテンシャルを秘めた規格外男の存在感に改めて酔いしれた。

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