女子プロレス「マリーゴールド」初のシングルリーグ戦「ドリーム・スターGP」で、黒星スタートの林下詩美(25)が1勝目を挙げた。
リーグ開幕となった31日大阪大会昼の部で行われたドリームリーグ公式戦で、野崎渚(33)にまさかの敗北。その数時間後、夜の部の公式戦では後藤智香(29)と対戦した。
相手のショルダータックル、エルボー5連発を真正面から受け切った詩美は5分過ぎ、スリーパーからコウモリ吊り落としを発射。これを返され、逆に丸め込まれあわやの場面もつくられたが、すぐに切り替えてラリアートを命中させる。最後は鮮やかなジャーマンを決めて完勝した。
これで1勝1敗の五分に戻した詩美は「初戦から黒星で心が折れそうになったけど、ゴチカ(後藤智香)の熱い気持ちで、私の『熱い夏を過ごしたい』という気持ちを取り戻せました。ゴチカ、楽しい最高の夏のスタートをありがとう」と対戦相手に感謝の言葉を贈った。
「まだ2戦しか終わってないから、残り全部白星にして私が決勝に進みます。マリーゴールドのエースは林下詩美しかいないでしょ」。5月の旗揚げから勲章を手にしていない女子プロ界の逸材が、ここから一気に巻き返す。