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井上尚弥 怖いのはドヘニーより感染症⁉ 異例のマスク着用要請…父・真吾氏は姿見せず

東スポWEB 2024年9月3日 5時5分

敵は挑戦者だけではない!? ボクシング2大世界タイトルマッチ(3日、東京・有明アリーナ)の前日計量が2日、横浜市内で行われ、4選手はすべて1回目でパスした。スーパーバンタム級4団体統一戦(上限体重55・3キロ)は4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が55・3キロ、挑戦者のWBO同級2位TJ・ドヘニー(37=アイルランド)は55・1キロ。井上は勝利に自信を示したものの、報道陣にマスク着用を要請し、父・真吾トレーナーは計量会場に現れなかったなど、感染症への警戒を強めていた。

万全ムードの中に、ピリピリムードが垣間見えた。井上は計量で筋肉の繊維が浮き出るような研ぎ澄まされた肉体を披露。同じくたくましい肉体を披露したドヘニーと約20秒にらみ合った後に笑顔で握手を交わし、余裕を感じさせた。

だが、いつもと何かが違った。一心同体で行動している真吾氏が計量時に不在なのは異例と言える事態。さらに、計量後の囲み取材では報道陣にマスク着用を要請した。記者会見や公開練習など、この試合の一連の行事でマスク着用を求めたのはこの日が初めてだった。

やはり怖いのは感染症だ。この対応を、大橋ジムの大橋秀行会長は「感染対策? そう。万全を期して」と説明した。世界を震撼させたコロナ禍は落ち着いたとはいえ、日本では手足口病、マイコプラズマ肺炎などが流行しているといわれており、対策を強化するのは当然だろう。

そんな中で、井上は「仕上がりはバッチリ。スーパーバンタム級に上げて4回目ですけど、かなりできている。筋肉量の作り方プラス、スピードを落とさず、というところを意識して」と手応ええ十分。

計量後に12キロ以上増量して試合をしたことがあるドヘニーについては「だいぶ水を抜いた感じ。だからこそ、10キロぐらい戻ると思う」と指摘し「ただ、自分を相手に10キロ以上戻したらボクシングできないぞ、というところを見せたい」と、自信たっぷりに話した。

感染症に邪魔されることなくリングに上がることを期待したい。

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