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〝スリざんまい〟男性アイドル 常連クラブでも未遂事件で出禁「次の週からスリ出なくなった」

東スポWEB 2024年9月3日 19時44分

男性アイドルが都内のクラブでスリを重ねていた事件で、共犯として窃盗罪に問われた友人、ブエナ・ジョシュア・セドリック・ゲバラ被告(23)の第2回公判が3日、東京地裁で行われた。

渋谷のクラブで今年5月25日未明、女性客のショルダーバッグから財布をスった本起訴に続き、ほかの男性客2人のズボンのポケットから財布を抜き取った追起訴分がこの日、審理入りした。

罪状認否で罪を認めたブエナ被告は「被害者の方々に対して大変申し訳ないことをしてしまい、深く反省しております」と謝罪し「弁護士の先生を通して示談をお願いしております」と明かした。その弁護人いわく「示談が3人とも、うまくまとまりました」。

また、弁護人は前回公判と同様に「共犯者(アイドル)との関係については、あくまで被告人は巻き込まれて、誘われて犯罪に参加した」と主張した。ただ、役割分担が明確だったわけではなさそうだ。

追起訴分の被害男性2人のうち、1人のズボンの左前ポケットから財布を取った時は、ブエナ被告が実行役でアイドルが見張り役。もう1人のズボンの右後ろポケットから財布を窃取した時は、ブエナ被告が見張り、アイドルが実行役だったという。

フィリピン国籍の2人は、昨夏ごろからほぼ毎週末、新宿のクラブに通っていた。関係者によると、同店では今春、中国人客のカバンを開け財布を取ろうとした男が、被害者に手をつかまれ確保されるスリ未遂が発生。その男こそ今回逮捕・起訴された地下アイドル「KEN」ことルル・ジョン・クリス被告(22)なのだが、同被告は手を振り払い、店外へ逃げた。

当時、ブエナ被告はまだ店内に。2人が常連の友達同士だと認識していた店員は、ブエナ被告に事情を話しカバンの中身を確認したが、他人の財布は入っていなかったという。「友達(ジョン・クリス被告)と連絡取って」と店員が頼んでも、ブエナ被告は「なかなか出ないんです~」とはぐらかすだけだったという。

「それ以来2人は出禁でもう店に来なくなり、次の週からスリは出なくなりました。それまでは毎週のように、ひと晩で5~6人とか10人とか、『財布がない』というお客が続出していたんです」と関係者。立件されたスリは渋谷の3件だけだが、実際のスリ被害を合わせたら相当な件数になりそうだ。

ジョン・クリス被告は25日に初公判、ブエナ被告は27日の次回公判で結審の予定。

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