Infoseek 楽天

【阪神】3勝目の高橋遥人 亜大の先輩・木浪聖也とヒーローに「ちょっと付き合い長いんで」

東スポWEB 2024年9月4日 0時4分

猛虎の〝亜大コンビ〟がチームを勝利に導いた。セ3位の阪神は3日の中日戦(甲子園)に4―1で快勝。木浪聖也内野手(30)と高橋遥人投手(28)が投打のヒーローとなり、試合後は揃ってお立ち台に立った。

2人は亜大OBで1学年違いの先輩後輩の間柄。そんな背景もあって、後輩格の高橋は「ちょっと付き合い長いんで、うれしいです。一緒に(お立ち台に)立ちたいと思っていたんで立ててうれしいです」と笑みをこぼした。

試合開始から好循環が連発した。先発マウンドに立った高橋は初回先頭の岡林、次打者の福永と2者連続で遊ゴロに仕留めるなど上々の立ち上がり。それぞれの打球を先輩で遊撃守備に就いていた木浪が軽快にさばき、マウンドの後輩左腕を盛り立てた。すると攻撃にもリズムが生まれる。

2回先頭の6番・佐藤輝が右前打し、続く7番・前川も四球。8番・梅野がバスターで技ありの右前打でつなぐと、無死満塁で木浪に打席が巡ってきた。試合後に「よっしゃ。満塁で回ってきた」と振り返った木浪のマインドは実にポジティブ。相手先発の高橋宏の初球、156キロ直球を一振りで捉えた。打球は先制の左前2点適時打となり、きっちりと後輩左腕に対し、援護点をプレゼントした。

高橋も先輩の活躍に呼応した。初回から3回までは無安打投球。4回先頭の岡林に初安打を許したものの、6回までドラゴンズ打線を1安打に抑え込み、危なげなかった。7回こそ二死二、三塁のピンチを背負ったが、慌てることなく村松を三振に打ち取って無失点。7回を91球、3安打無失点で救援陣にバトンをつないだ。

高橋は手術から復帰後〝白星街道〟をまい進。この日も3勝目をつかみ取った。本拠地・甲子園では2021年11月6日のCSファーストステージ・巨人戦以来の投球となり、期待にたがわぬ快投と白星で花を添えた。

その力投を強力にバックアップした先輩・木浪だは、今季の満塁での成績が13打数7安打14打点。この日もフルベースからの勝負強さを存分に発揮して2安打3打点、さらに7度の守備機会で無失策と攻守にわたって文句なしのヒーローとなった。

この日、首位の広島と2位・巨人がそろって敗れた。それぞれとのゲーム差も「4・5」、「4」とし、1つずつ縮めた。チームにとっても大学野球時代から全くブレない先輩、後輩の〝絆〟がもたらした大きな1勝だった。

この記事の関連ニュース