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【阪神】岡田監督が虎ナインに飛ばした「勝負の心構え」と「極意」

東スポWEB 2024年9月4日 5時6分

セ3位の阪神は3日の中日戦(甲子園)に4―1で快勝。この日は首位・広島、2位の巨人がそろって敗れ、球団初となる連覇へどうにか可能性をつないだ。試合数も少なくなり、残り21試合。そんな中で岡田彰布監督(66)が猛虎ナインに向けて飛ばしていた〝勝負の心構え〟とは――。

無双投球を続ける竜先発・高橋宏に序盤から打線が食らいついた。

岡田監督が試合前に「ストレートと変化球がほぼ半分ずつやねんから直球狙いよ」と〝難敵攻略法〟を語っていた通り、2回無死満塁の好機で木浪が初球の156キロ直球を捉え、先制の2点適時打。試合後には「(試合前の)ベンチで言うたけど、カットとかフォーク、スライダーとかもあるけど。真っすぐ狙いが50%、半分ででええわけやから。向こうも力で勝負してくるんやから」と納得の表情だった。

2位・巨人まで4ゲーム差に縮め、4位のDeNAを1・5差に突き放す白星。思惑通りに運んだ一戦の前に、虎将の口ぶりが熱を帯びていた。引き合いに出したのは1―3で敗れた1日の巨人戦(甲子園)でのひと幕だった。5回二死一、二塁の好機で、相手先発・菅野は捕手のサインに首を11度振り、最後はど真ん中の152キロの直球を選択。打席の森下は中飛に倒れ、悔しさをにじませた。

指揮官は「あんなん菅野が何回も首振ってんから、直球くるやんか」と苦笑いを浮かべつつ「(データが表示される)iPadとかばっか見てんと、試合してるグラウンドを見ろってことやんか」と語気を強め、ナインに〝注文〟をつけたのだ。

もちろん、対戦相手の情報を把握できるデータが重要であることは間違いない。それでも2005年にリーグ優勝、昨年は日本一にまで導いた百戦錬磨の指揮官だ。既成のデータだけに頼らず、リアルタイムで動く試合中に自分の目で見た〝生データ〟にも重きを置いて戦ってほしいとのメッセージなのだろう。

昨季の日本一戦士たちの〝勝負勘〟がさえ渡り、ここから白星を重ねていけば、逆転のミラクルVも見えてくるかもしれない。

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