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【広島】新井さんのムチは愛情しかない!? ブルペン陣に「ムチャクチャなことはしない」と説明

東スポWEB 2024年9月4日 6時9分

鯉指揮官のらしさは健在だ。セ首位の広島は3日のDeNA戦(横浜)に1―5で完敗を喫し、連勝が「2」でストップした。

先発した森下が本来の投球をできず、今季自己最短となる4回7安打5失点でKO。それでも、いかなる時もポジティブな新井貴浩監督(47)は「そういう日もある。しっかり修正して、次の登板に期待しています」と総括した。しかも、敗れたとはいえ、チームの強みは見せていた。5回以降に登板させた中崎、松本、塹江、黒原の4人の救援陣は全員が無失点。「後から入ったブルペンがしっかり頑張ってくれた」と納得顔だった。

勝負の9月に入り、指揮官はこれまで極力避けてきた3連投などの本格解禁を予告している。ところが、実際には新井監督の〝ムチ〟は「愛情のかたまり」だったようだ。この日の試合前、ブルペン陣が練習を行う外野に足を運んだ指揮官は全員の前で今後の起用方針を自ら説明した。「頼りにはしているけど、そんなにムチャクチャなことはしないから」。過度な酷使につながるような起用はしないことを告げた。

「選手ファースト」を貫くのは就任時からの身上だ。特に新井監督は野手出身で投手起用には門外漢と自認している。日頃から先発陣だけでなく、登板を終えた投手のもとへ歩み寄り、コミュニケーションを直接取っている。二軍行きを通達する選手にも情報を公開する前に対話し、フォローや根回しを欠かさない。

この日は2位につける巨人も敗れ、0・5ゲーム差のまま。12球団トップのチーム防御率2・27を誇る投手陣の裏には、〝新井イズム〟が色濃く反映されている。

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