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ビニシウスが人種差別に不満 改善しなければ「スペインからW杯開催地を変えるべきだ」

東スポWEB 2024年9月4日 12時35分

スペイン1部レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウス(24)が2030年W杯の開催地変更を要求する。

今年のバロンドール候補でもあるビニシウスは2018年にスペイン移籍して以降、スタジアムなどで人種差別の激しい攻撃を受けており、かねて現状への不満を表明している。クラブもリーグ側も反人種差別を掲げてさまざまな対策に取り組んでおり、逮捕者が出て、有罪判決が下される事態になっても完全に沈静化する気配はない。

スペイン紙「ムンド・デポルティボ」によると、ビニシウスは米メディア「CNN」とのインタビューで「スペインが進歩し、肌の色を理由に人を侮辱することがいかに重大なことか理解してくれることを願う」とした上で「2030年までに状況が改善しなければ開催地を変えるべきだ。人種差別に苦しむ可能性のある国で安心して自信を持ってプレーできるかは複雑だ」と語ったという。

2030年W杯はスペインとポルトガル、モロッコの共催で一部の試合は南米のウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイで開催される。ビニシウスは「私は状況を変えるためにあらゆることをしたい」と差別の撲滅に並々ならぬ決意を表明。すでに母国ブラジルのルラ大統領もビニシウス支持を打ち出している中、今後の動向が気になるところだ。

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