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井上尚弥 ドヘニー腰砕けで悪童が再評価 内山高志氏「ネリは倒そうとする意志が強かった」

東スポWEB 2024年9月5日 5時9分

ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が王座を防衛した中、あの〝悪童〟が評価を高めている。井上は3日の防衛戦で挑戦者TJ・ドヘニーに7ラウンド(R)TKO勝ち。最後はドヘニーが苦悶の表情で腰を押さえてレフェリーストップとなり、ファンにとっても〝消化不良〟の幕切れとなった。

元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏(44)は、自身のユーチューブ「内山高志KOチャンネル」で今回の防衛戦を総括。最後のドヘニーの〝腰砕け〟について「ぶっちゃけ、あれって尚弥の圧力にのまれていた。最後、もう倒されたくなかったのかな。そこで、ちょうど背中も痛いしみたいな(笑い)。たぶん、このままいっても厳しいなとドヘニー自身は思っていたと思う。ギブアップっぽい。あれは何かを理由にして〝本当は戦えるんだけど腰が痛い〟みたいな感じにしか見えなかった」と分析した。

さらに、挑戦者の消極的にも見える戦いぶりを含めて「やっぱり世界戦ですし、たぶんドヘニー選手だってファイトマネーを相当もらってると思うんで。もうちょっと…。尚弥と対峙して怖いのは分かりますよ。やってみて〝あれ? こんなに圧力あったの?〟とか。分かるんですけども『戦いましょうよ!』って感じですよ、僕からしたら。だって、井上尚弥に勝ったりでもしたら大変なことになる。やられて当たり前みたいな感じで見られてますから。そこは戦いにいってほしかったですね」と不満を口にした。

一方で「そう考えると、ネリは本当に盛り上げた。相当、盛り上がったんで。やっぱりネリ、すごいなと思いましたね。倒そうという意志がすごい強かった。何とか井上尚弥に一発当ててやろうという意志がすごい感じられたんで。今回、ドヘニーにそこがほしかった」と指摘。5月の対戦で井上から1Rにダウンを奪ったルイス・ネリ(メキシコ)の健闘を改めてたたえていた。

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